過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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828:[saga]
2012/02/18(土) 22:40:22.12 ID:+2ts+odto

ほむら「えっ?……はい」

まどかはその返答に満足したように笑って、一息ついた。
ほむらは意図を掴めず、困惑して、指輪型に戻されるソウルジェムを見つめていた。
意図は、すぐにわかった。まどかが明かした。


魔まどか「……おかしいなぁ、私もう絶望してるはずなのにね」

ほむら「!!」


いつの間にか、まどかはまったく笑っていなかった。


魔まどか「――ほむらちゃん、あんまり私を怒らせないで」


もう怒っていた。当たり前だ。彼女は騙されるのが大嫌いなのだった。
おためごかしを並べ立て、躊躇なく他人を欺くほむらは、まどかにとって、
あのインキュベーターとさえ、大差ない敵意の対象となり果てていた。

しかしほむらは、この期に及んでまだ言葉が通じると信じていた。


魔まどか「もうごまかされるのだけはイヤなの! 話してよ! どうして話してくれないの!?」

ほむら「……そ、それだけは、話せないわ! まどかのために、話すわけにはいかない! 絶対に!!」

魔まどか「また、 まどかのために って言う――!!」


双方の心を締め付けるだけの言い合いは、幸か不幸か、始まってすぐに終わった。
ハッとして、二人してグリーフシードへ向き直り、瞬間、それぞれの武器を構える。

一度休眠していた魔女がふたたび目覚めようとしていた。
武器の向きを合わせ、視線は前方、声だけを交わす。


ほむら「これは影の魔女よ。注意して。もう以前と同じ強さとは限らないわ」

魔まどか「ほむらちゃんこそ、慣れてるからって油断しないでよ。
これが済んだら、本当のことを話してもらうんだから――――」


魔まどか「――――だから、負けないでね」


二人は、勝てると思っていた。



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