過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
1- 20
878:[saga]
2012/03/22(木) 16:50:08.61 ID:bG+ciPA7o



数分後、杏子は深いため息をついた。
恭介に対する無条件のいらだちが霧散していくのを感じていた。

杏子「……あんた、本当に何も知らなかったんだな」

バカバカしくなって、頬が下がる。
いらだちが霧散したあとに、今度は恭介への僅かな同情が出てきていた。

杏子「あたしら魔法少女はね、契約を結ぶにあたって、ひとつだけ自分の願いを叶えてもらうことが出来るのさ」

杏子「ただし、その代償として魂を抜かれて、石ころに変えられちまうんだけどね」

魔法少女、というところで恭介が眉をひそめると、杏子は面倒くさそうに自分の背後を指さした。
恭介はますます困惑した。

あの化け物が魔法少女? いやいや、あたしらって言ってた……つまり魔法少女はこの子? 
言いたいことは、これだけの不思議を実際に目にしたんだから信じろ、ってことか?

恭介は困惑していたので、最も重要な点を理解できなかった。

恭介「……な、何が言いたいの?」

杏子「その左手はどうして治った?」

また勝手に話を変える。

恭介「知らないよ……医者も分からないって言ってた」

ここまでずっと一方的な詰問に付き合わされた恭介は、だんだんイラついてきた。
杏子の顔しか見えなくなり、彼女が自分の命を握っていることも忘れそうになった。

恭介「だいたい、今それが何の関係があるのさ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
982Res/646.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice