過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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[saga]
2012/03/22(木) 16:50:08.61 ID:bG+ciPA7o
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数分後、杏子は深いため息をついた。
恭介に対する無条件のいらだちが霧散していくのを感じていた。
杏子「……あんた、本当に何も知らなかったんだな」
バカバカしくなって、頬が下がる。
いらだちが霧散したあとに、今度は恭介への僅かな同情が出てきていた。
杏子「あたしら魔法少女はね、契約を結ぶにあたって、ひとつだけ自分の願いを叶えてもらうことが出来るのさ」
杏子「ただし、その代償として魂を抜かれて、石ころに変えられちまうんだけどね」
魔法少女、というところで恭介が眉をひそめると、杏子は面倒くさそうに自分の背後を指さした。
恭介はますます困惑した。
あの化け物が魔法少女? いやいや、あたしらって言ってた……つまり魔法少女はこの子?
言いたいことは、これだけの不思議を実際に目にしたんだから信じろ、ってことか?
恭介は困惑していたので、最も重要な点を理解できなかった。
恭介「……な、何が言いたいの?」
杏子「その左手はどうして治った?」
また勝手に話を変える。
恭介「知らないよ……医者も分からないって言ってた」
ここまでずっと一方的な詰問に付き合わされた恭介は、だんだんイラついてきた。
杏子の顔しか見えなくなり、彼女が自分の命を握っていることも忘れそうになった。
恭介「だいたい、今それが何の関係があるのさ」
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