過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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913:>>903[saga]
2012/03/31(土) 14:42:00.94 ID:qtk7+BAFo

〜影の魔女の結界内〜

軽機関銃の派手な振動が停止した。
まどかの光の矢の連射とほむらの軽機関銃の掃射によって、無数に伸びていた魔女の手は一つ残らず殺し尽くされていた。
またしても炎に巻かれた魔女は、苦しみながらナメクジのように這いずり回っていた。
しかしすでに二度、炎を吸収することによって、この魔女は復活してみせている。
二人が緊張を解くことはなかった。そしてやはり、魔女の周囲に風が巻き上がり、みるみる炎を吸収していく。

ほむら(見たことのない攻撃……それに、吸収と再生……)

ほむら(強化されたっていうレベルじゃない。こいつはもう、別の魔女なんだわ)

ほむら(――そう思わなければ、やられる)

ほむら(敵の再生が炎の吸収を必要とするのなら、近距離での斬撃でも浴びせればとどめになるかも……)

ほむら(でも、時間停止を使った……って!?)

その思考を突き破る。
火柱の間から躍り出てきたのは、またしてもあの魔女が使う影の手!
しかし、その大きさが尋常ではない。ゾウでもつかめそうな、巨大、というべき大きさだった。
それが、ちょうど人がハエを叩き潰すときのように、真上から振り下ろされてくる。直後。

ドォッ! と巨重が二人めがけて叩きつけられた。
と、同時にその手が複数の爆発に飲み込まれて、わずかに怯む。ほむらの置き土産の手榴弾だった。
さらに横合いから光の矢の連射と軽機関銃の連射が飛ぶ。二人は時間停止を使って悠々と逃れていたのだった。

しかし、二人は敵戦力を見誤っていた。

二人の反撃に苦しんでいるように見えたのは、実際には、うっとうしい攻撃に怒っているだけだった。
魔女はその手の甲を振るって、迅速にゴミを払いのけた。時間停止を発動する暇すら与えられない神速だった。
ほむらの軽機関銃が宙を舞い、奈落の底へと落ちて行った。

まどか「……」


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