過去ログ - まどか「もう大丈夫だよっ」まどか「あなたは……!」
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935:[saga]
2012/04/04(水) 14:46:40.80 ID:+IlzdyW5o

私たちの足元数メートル先から、女神の腕が砕けて、ガラガラと膨大な瓦礫を振り落していく。
当然、その先端に鎮座していた魔女も、崩落に巻き込まれていた。土煙は上がらないが、影の粒子が煙となって宙を舞った。
落ちた先には何も見えない。完全なる奈落の底へと、落ちて行く。これは、魔女を倒したということなんだろうか。

魔まどか「――はぁ」

ぱしゅっ、という空気の抜けるような音がして、黄金の腕が光の粒子となって散った。
ぐらりと倒れそうになるまどかを慌てて支える。まどかはすぐに自分の足で持ち直した。

魔まどか「――はぁ」

良かった。私たちは、勝利したんだ。あの強大極まりない影の魔女に。
私はなぜだか、涙が止まらなかった。本当に死ぬと思ったのだ。思ったけど、それでも世界はまだ続いているんだ。
私には、まどかの最期を見届けるという使命が、まだ残っているんだ……。しかも……。

ほむら「――叶って、いたんだわ」

私は、もう何もかもまどかに話すつもりだった。
良い知らせと、悪い知らせ、両方あるけれど、このまどかならそれを乗り切ってくれるのだろう。

ほむら「ねぇ、まどか。今、あの力をあなたに与えてくれた人はね――」

最高の笑顔を浮かべていたと思う。
涙でくしゃくしゃだったろうけど、私はもうウソを吐く必要がないんだと思うと、嬉しくて、幸せで――。


魔まどか「――っほむらちゃんッ!!」


しかしまどかは、全然幸せそうではなかった。


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