過去ログ - キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 2
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62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/04/05(火) 22:49:06.81 ID:IFX5FSTFo

周囲を警戒する素振りを見せながらアックアがそう言う。
頷く上条。
キャーリサと合流は出来たが、まだ何も終わってはいない。
むしろここからが本番と言えるだろう。
これからキャーリサの手を引き、騎士達を退けながら安全な場所まで退避しなくてはならないのだから。


キャーリサ「お前もよく来てくれたな、ウィリアム。感謝するし」


それをキャーリサも理解していたから、短い言葉でアックアに礼を言う。
しかしアックアは何でも無いことであるかのように踵を返し、先頭に立って脚を踏み出した。


アックア「私は私自身に従ったまでだ。その必要は無いのである……行くぞ」

キャーリサ「うむ。それで、外の連中はどうなってる?」


キャーリサはそれ以上話を引っ張ることはしなかった。駆け出したアックアの背を追いながら、現状を確認すべく話を切り出す。


土御門「今のところどこも健在。まだ戦えるぜい」


軽口で土御門は言うが、いつまでも優勢のままでいられるという保証は無い。
窓の外や廊下を響いて聞こえる戦いの音は、徐々に上条達の傍まで近寄ってきているためだった。
それは敵の包囲網は確実に縮まっていることを如実に示している。
だが、それを承知の上でキャーリサは力強く笑みを浮かべた。


キャーリサ「上手くいっているよーで何よりだし」


気の抜けない状況であることは事実だが、事態を憂うよりも一刻も早い戦場からの離脱こそ先決だと彼女は当然のように理解していた。
それこそがこの戦いを勝利で終わらせるための絶対条件。
最後尾で背後を警戒しながら走る土御門が、呼応するように獰猛に笑う。


土御門「よく言うぜい」

上条「後は例の脱出ポイントに向かうぞ」



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