過去ログ - キャーリサ「家出してきたし」上条「帰って下さい」 2
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92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/04/06(水) 00:13:15.64 ID:zEIeBwxqo

キャーリサ「そーだな。シルビアは全くの想定外だったの。
       散々帰国命令を出しても戻ってこなかった奴が、このタイミングで来るとは思わなかったし」

騎士団長「ここからどうするおつもりで?
       恐らくは警備の薄い個所を見極めて突破する気だったのでしょうが……
       馬の脚ならば私でも追い付ける」

キャーリサ「そーだな……」

騎士団長「それにキャーリサ様。 
       この段階において勝利を確信されているようだが、それは無駄なことです」

キャーリサ「……ほー、それは何故だ」


キャーリサがピクリと眉を動かし、騎士団長に問いかける。
そして次の瞬間


騎士団長「こうするだけのことだ」


上条は身体に走る衝撃と共に宙を舞っていた。
聖人級の動きで上条に肉薄した騎士団長が、その腹部を思い切り蹴飛ばして吹っ飛ばしたのだ。
ここは地上高い屋根の上。
一度空中に投げ出されれば、後は落下を待つのみ。


キャーリサ「とーま!」


屋根のへりから落ちて姿を消す上条。
キャーリサの頭にカッと血が上る。
そして彼女は剣を握りしめ、騎士団長へ向けて突撃の構えをとった。


騎士団長「キャーリサ様、少々手荒な真似をさせて頂きます。お覚悟を」


騎士団長はロングソードを腰の高さに構えてキャーリサに向き直る。
力づくでキャーリサをねじ伏せる。
騎士団長が、英国紳士としての矜持を捨て、それでもなお目的を果たそうと決意した瞬間だった。
しかし、完全にキャーリサを視界にとらえた彼は一つのことを失念している。


「――――待てよ」




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