過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
1- 20
16:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:31:51.28 ID:8GUEOo26o
          ☆

 「……それで、社先輩はさっきまで職員室に連行されたってわけですか」
 「そうなんだよ。俺、別に悪い事してないのに」
 「いや、あなた十分酷い事してるから」
 「えー」
 「何故そこで、不思議そうに首を傾げられるのかしら、あなたは」
  放課後。早乙女先生を泣かせた件で担任教諭に呼び出しを喰らった芳文が合流してから、マミとさやかと芳文は3人で街中を歩く。
 「まあ、確かに授業中に鍛えてたのは、悪い事だったかな」
 「……社君。その事じゃなくて、早乙女先生につまらない男にひっかかったとか、反面教師とか言った事の方が問題なのよ」
 「えええっ!? そうなの!?」
 「……はあ」
  マミが呆れた顔でため息をつく。

 「なんてこった……。俺が原因で学級崩壊が起きのか……」
 「いや、考えるまでもなくあなたが原因だから」
 「……よし、明日気が済むまで、早乙女先生に殴ってもらおう」
 「やめなさい。今のご時世に体罰なんて先生が振るえるわけないでしょ」
 「あははは……。早乙女先生がホームルームの時元気がなかったのって、先輩のせいだったんだ」
  さやかが乾いた笑みを浮かべて言う。
 「……はあ、いい男への道は遠いなあ。そういや、まどかちゃんはどうしたの?」
 「なんか体調が悪くて休むってメールが……」
 「……ああ、女の子、ひでぶっ!!」
 『それ以上言ったら殴るわよ』
  声をハモらせて放たれたマミの平手打ちと、さやかのボディブローを喰らって芳文の言葉が途切れる。
 「……痛いよ、二人とも」
 「デリカシーのない男子は嫌われるわよ」
 「先輩の変態」
 「ひでぇ……。女の子女の子してるまどかちゃんの事だから、昨日の事でショックでも受けて寝込んでるのかなって言おうとしたのに……」
 『え?』
 「いや、ずっと戦ってきた巴さんや気の強いさやかちゃんと違って、あんなに優しくて女の子女の子してるまどかちゃんなら、ひどいショックとか受けててもしょうがないかなって……」
 『……』
 「えーと、よくわからないけど君達二人を怒らせるような誤解を招いたのかな、俺って」
 「……さあ、次の場所に行きましょうか」
 「そうですね」
  芳文を殴った事について、何もなかった事にするのを決め込んだ二人はさっさと歩いていく。
 「あ、ちょっと。……俺、なんで殴られたんだろう?」
  首を傾げながら、芳文は慌てて二人の後を追うのだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1332.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice