過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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ちり紙
◆B/tbuP0Myc
[sage]
2011/04/03(日) 01:33:22.87 ID:8GUEOo26o
☆
――街中を歩き続けて一時間ほど経った頃、繁華街の路地裏にて。
「!? ソウルジェムに反応が出たわ!!
マミの左手に載せられたソウルジェムが明滅している。
「行くわよ、二人とも」
マミが先導して進むのを後についていく二人。
マミが足を止めると周囲の風景が異世界へと変化していく。
「巴さん、あれは魔女なのかい?」
マミ達の視線の先で、まるでイタチのような姿をしたカラフルな色の使い魔が一体、ふよふよと宙に浮いている。
芳文の言葉にマミは魔法少女の姿に変身して答える。
「いいえ。あれは使い魔よ」
「なるほど。あいつはグリーフシードだっけ? 倒しても落とさないんだよね」
「そうよ。でも放置したら人を襲って、元になった魔女と同じ姿になって、また新しい使い魔を産むから倒さないと」
「オーケー。それじゃ、あいつは俺が相手するよ」
「社君?」
「俺の役目は巴さんの魔翌力を無駄に使わせない事。使い魔は俺が何とかする。巴さんは魔女を倒す時に全力全開。もちろん、魔女戦の時は囮でも何でもして出来うる限りサポートする」
「大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。魔女相手だったら勝てないだろうけど、使い魔なら勝てると思う。とりあえず巴さん。剣一本出して。流石に素手じゃ倒せないから」
「社君、無理はしないで」
「了解」
マミが剣を一本顕現させて、芳文に渡す。
「一応聞いとくけど、これ出すのって魔翌力沢山使ったりする?」
「大丈夫よ。剣一本作るくらいの魔翌力なら、普段使ってる銃を一丁出すのとたいして変わらないから」
「それ聞いて安心した。んじゃ、行ってくる」
芳文はそう言って剣を構えて使い魔へと向かって走り出す。
芳文に気付いた使い魔は、前足をまるで刀の刀身のように変形させると、ぐるぐると全身を回転させながら、猛スピードで芳文目掛けて突っ込んでくる。それはまるで小型の竜巻だった。
「危ない!!」
さやかが叫ぶと同時に、芳文は紙一重で使い魔の突進をかわして、横なぎに剣で斬りつける。
ギギギギッ!!
使い魔の回転する刃と芳文の剣が金属の削られる音を鳴り響かせる。
「ちっ!!」
背後にバックステップで飛ぶと、使い魔は芳文の足元目掛けて突っ込んでくる。
「社君!!」
マミが叫ぶのと同時に、芳文はその場で思い切りジャンプして、先ほどまで立っていた場所へ突っ込んできた竜巻の中心部へと剣を突き刺した。
中心部を剣で串刺しにされた竜巻が回転を徐々に緩めていくと、頭頂部から股間までを串刺しにされた使い魔がその無様な姿を晒して、ビクンと一度震えるとそのまま霧散して消滅する。
「やったあ!!」
さやかが歓喜の声を上げる。
「社君!! 大丈夫!?」
マミとさやかが芳文の元へ駆け寄ると同時に周囲の風景が元の風景へと戻る。
「ああ、大丈夫だよ。流石ベテラン魔法少女の作った剣だ。鈍い音がしてたけど刃こぼれひとつしてやしない」
芳文が手にした剣を掲げて見せるとマミは引き締めていた表情を緩めて変身を解く。マミの変身が解けると同時に剣も消滅する。
「……ふう。それで俺は役に立てたかな?」
「ええ。あなた普通の人間のはずなのに、まさかこんなに強いなんて思わなかったわ」
「先輩よくあんな速い攻撃避けられたよね。あたしだったら、あんなの避けられないよ」
「いやいや、そんなに褒めないでくれよ。俺なんてまだまださ。……それにしても使い魔であれなんだから、あれの元になった魔女とやりあう時は気を付けないといけないな」
「そうね。さっきの使い魔と昨日の魔女もそうだけど、いつも現れる物よりも強い魔女と使い魔がこの街に現れてるみたいだから、気を引き締めないとね」
「ああ」
「……なんか、あたしやまどかがキュゥべえと契約しても、マミさんの役に立てるか不安になってきちゃったよ」
さやかが不安げに呟く。
「大丈夫さ。もし魔法少女になったとしても、君やまどかちゃんが一人で戦わないといけないわけじゃないし、一人だけで戦うなんて事は巴さんと俺がさせない」
芳文はそう言ってさやかの頭をくしゃくしゃと撫でてやる。
「社君の言うとうりよ。美樹さん」
そう言ってマミは優しい顔で微笑んでみせる。
「……はい」
さやかは笑顔でマミに返事を返す。
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