過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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26:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:48:10.30 ID:8GUEOo26o
  あれだけの攻撃をしたのに魔女はまだ生きていた。半分に割れたサッカーボールサイズの欠片から、マミを襲った触手をうねうねと伸ばしている。
  ボコボコと音を立てて、サッカーボールサイズのこぶがどんどん出来あがり、やがて最初の姿へと再生を終える。
  ヒュンッ!!
  信じられない光景に呆然となるほむらを触手が絡め取り、ギリギリと締め付ける。もう一本の触手が気絶しているマミを絡め取り、ギリギリと締め付ける。
  ブンブンと触手がマミとほむらを振り回して、マミとほむらの体をそれぞれに叩きつける。
以下略



27:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:49:06.90 ID:8GUEOo26o
 「……まどか」
  それまでずっと沈黙を保って、事の経緯を見守っていたキュゥべえが、まどかに語りかける。
 「状況は絶望的だ。だけど、君ならこの状況を打破することが出来る」
 「……キュゥ……べえ」
 「嘆きも悲しみも、全部君が覆せばいい。君にはそれだけの力が宿っているのだから。君が望めば、万能の神にだってなれるはずだよ」
以下略



28:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:50:02.92 ID:8GUEOo26o
  ヒュンッ!!
  魔女の触手がまどかに向かって飛んでくる。
 「っ!!」
  咄嗟に左手を前に出した瞬間、まどかの前方に淡いピンク色に輝く光の壁が一瞬で展開されて、触手を跳ね返した。光の壁に跳ね返された触手は一瞬でボロボロになって消滅する。
 「……うぅ。俺は……一体?」
以下略



29:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:51:36.69 ID:8GUEOo26o
 「でもいったいどうする気なんだい? 君自身にはあれと戦う為の魔翌力はないはずだよ」
  キュゥべえのその言葉に、芳文は真剣な表情でまどかの顔を見つめて頼む。
 「……まどかちゃん。剣を作ってくれないか。君の皆を救いたいという願いを込めた最強の剣を。――それさえあれば、俺がどんな相手も切り伏せて、君の前に道を作ってみせる」
  いつの間にか、すべての触手をまどかのシールドで失った魔女は攻撃が止めていた。新しい触手を作り出して攻撃を再開しようと、ぶるぶると小刻みに揺れている。
  まどかは魔女の様子を確認するとシールドを解除して、魔女が再び触手を作り出して攻撃をしかけてくるまでの短い時間に、芳文の為の剣の作成に取り掛かる事を決める。
以下略



30:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:54:27.78 ID:8GUEOo26o
 「終わった……」
  気を失ったほむらを抱きかかえたまま、芳文は呟く。
 「……まどかちゃんと巴さんは?」
  芳文が周囲を見回すと、すぐ近くに二人とも立っていた。芳文は二人の元へと向かう。
 「まどかちゃん」
以下略



31:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:56:06.12 ID:8GUEOo26o
 「……そんな時はこないね」

 「……?」
  芳文がほむらのに言葉を否定して言い切る。
 「まどかちゃんは何も失ったりしない。俺と巴さんとさやかちゃんが付いてるから」
以下略



32:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 01:58:49.47 ID:8GUEOo26o
  第4話 「……あなたは何者なの?」

  ――まどかが魔法少女になってから、あっという間に数日が過ぎた。

  狂った結界の中で、まるで巨大な大砲のような姿をした魔女が、ぐるぐると上下左右に回転しながら、滅茶苦茶に紅く燃え盛る炎の玉を発射する。
以下略



33:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 02:01:06.74 ID:8GUEOo26o
 「いやいや、それ言ったら俺なんかもっとまだまだだよ。せっかくまどかちゃんが作ってくれた剣なのに、いまだに全然使いこなせてないし」
 「そうね。あの剣は本当にすごい威力があるものね。社君がもっと強くなれば、あれを使って一人で魔女を倒せるかもね」
 「手厳しいなあ、巴さんは」
 「そうかしら? これでもあなたの事は認めてるつもりよ」
 「そう?」
以下略



34:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 02:02:35.59 ID:8GUEOo26o
 「何て事を言うんだ。こんなにかわいいまどかちゃんを弄ぶなんて、お兄さんそんなひどい事出来ないよ」
  芳文はまどかの頭を良い子良い子と撫でながら、さやかにそう言い返す。
  まどかは赤面して俯いてしまう。
 「だったらあたしならいいって言うの!?」
 「うん」
以下略



35:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 02:04:02.61 ID:8GUEOo26o
  マミに抱きしめられて、マミの豊かな胸で窒息しかけているまどか。その様子を見て満足そうにうんうん、と頷いている芳文を見てさやかは心底呆れ果てる。
 「ん? どうしたんだい?」
  呆れているさやかに気付いた芳文がはさやかに声をかける。
 「べ、別に……」
 「そうか!! まどかちゃんばっかり可愛がられるのにやきもち焼いてたんだね!!」
以下略



36:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[sage]
2011/04/03(日) 02:05:17.19 ID:8GUEOo26o
          ☆

 「今日のお昼の事なんだけど、社君が友達と一緒に、いきなり教室でお好み焼きを作り始めたのには驚いたわ」
 「ええー? 先輩、教室でお好み焼きって……」

以下略



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