過去ログ - 明るい魔まマ 魔法少女まどか☆マギカ 〜私の大切な人〜
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ちり紙
◆B/tbuP0Myc
[sage]
2011/04/03(日) 01:20:25.78 ID:8GUEOo26o
「あははは、まどかのママは相変わらずだなぁ。あんなママがいて羨ましいよ」
「親子で恋のお話とか出来るのって素敵ですよね」
「そ、そうかなぁ」
「あ!? まどか前!!」
「……え? きゃ……!?」
「うおっ!?」
遊歩道の横道からお喋りに夢中になっていた三人組の少女の一人が、背後で騒いでいる友人を尻目に歩いていた少年の胸に、おでこをぶつけて後ろに弾かれるように転んでしまう。
「いたっ!!」
「あ!? ごめん!! 大丈夫かい?」
尻もちを付いた少女に慌てて手を差し出す芳文。
「は、はい、大丈夫です……」
申し訳なさそうな表情で尋ねてくる黒髪の少年の顔と、少年から差し出されたその手を2度ほど交互に見て、おずおずと差し出された手を取る少女。
「本当にごめん。ちょっとよそ見してて……」
「いえ、私も友達とのお話に夢中になって、前を良く見ていませんでしたから……」
そう言って、少年に謝る赤いリボンのショートツインテールの小柄な少女。
(……かわいい子だな。下級生かな)
「……ああ、うん。それじゃお互い様って事でいいかな」
「……あ、はい。すいませんでした」
少年の言葉にぺこりと頭を下げる少女。
「まどか!! 大丈夫!? ケガとかしてない!?」
「うん、大丈夫だよ、さやかちゃん」
「よかった……。鹿目さんにケガがないようで良かったです」
「ごめんね仁美ちゃん、心配させちゃって」
少女の友人二人が心配そうに声をかけるのを見ながら、少年は小さく呟く。
「――鹿目まどか、か……」
今日初めて出会った年下のかわいらしい少女は「それじゃあ、私達はこれで」ともう一度ぺこりと頭を下げると二人の友人と共に去って行った。
「おい社、あの子達と知り合いなのか?」
後ろで様子を見ていた友人の問いかけに首を振って答える。
「いや、知らない子達だ。多分2年生だろう。3年生の中では見た事がない」
「登校途中で女の子とぶつかるなんて、漫画みたいな体験しやがって!! ちくしょー!! 羨ましいぞ!!」
友人がふざけながら少年の首にヘッドロックをかける。
「バーカ、一歩間違えば女の子にケガさせてたかもしれないんだぞ。そんな事を羨ましがるな」
力任せに友人のヘッドロックから抜け出しながら、芳文はきっぱりと言う。
「そう言われりゃそだな。まあ、確かにかわいい子達ではあったが、学年も違うみたいだし、もう関わる事もないだろうし、別に羨むほどでもないか」
「そういう事だ。ほら、さっさと学校行こうぜ。遅刻しちまう」
「あ、待ってくれよ!!」
2人はそんなやり取りをしながら、学校へと向かったのだった。
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