過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2011/05/15(日) 23:44:59.74 ID:OoUvRdJro
イナラビッタ「今日の幻想殺し様の判決も、納得できないよなあ……」

 広場の芝生の上に足を投げ出して、
イナラビッタは小さく十歳程度の子供型のボディ全身を使ってそよ風を知覚しながらつぶやいた。

フォクスター「イナラビッタ!! 滅多なことを口にするな。
       法の守護者たる私達審官が、弁護となる情状の証明にまでいたらなかっただけだ」

 子ども型に作られた弊害でもあり、目的でもあるのだろうか。
 普通のレプリロイドならばイレギュラーとして強制連行されかねない言葉を平然と吐くイナラビッタを、
その都度たしなめるのは女性型のような姿をしたフォクスターの役目であった。
 
イナラビッタ「でもよぉ、フォクスター。
       結局アイツが何を見ちまったかなんて知らされてもいないし……
       たいした話し合いもなくイレギュラー認定なんて判決急ぎすぎだと思うだろ?
       ……もっとゆっくり話し合う時間がいるってのにさぁ」

 座ったまま後ろを振り向き、イナラビッタはフォクスターだけでなくその場の全員に語りかける。
 すると、骨格が浮き出るほどに痩せた長身の男の姿をしたマンティスクと、
筋骨たくましい壮年の大男の姿をしたケルベリアンが、同意するかのように一様に浮かない表情を見せた。

マンティスク「またこの手で無用な命を刈らねばならぬのかと思うと……気が重い。
       我が鎌を振るわぬことこそが、平和の証のはずなのだが……」

ケルベリアン「うむ。しかし、人々がイレギュラーの恐怖を捨てきれないのもまた事実なのだ。
       マンティスクよ、我々が守るべき法は人のためのもの……レプリロイドの我々には辛いものだがな。
       
       幻想殺し様は、変わってしまわれた……」


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