過去ログ - 一方通行「俺は悩まねェ。目の前に敵が現れンなら……叩き斬るまでだァ!!」
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406: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:00:15.44 ID:Ry400+Mho
コルボー「『僕の最高傑作』!?
      じゃ、じゃあこの人が一方通行さんを作ったドクター・ヘヴンキャンセラー……!?」

 ドクター・ヘヴンキャンセラー。
 妖精戦争のころ、ダークエルフに対抗しうるレプリロイド『一方通行』を開発し、
以下略



407: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:01:02.34 ID:Ry400+Mho
 ドクター・ヘヴンキャンセラーが語ったことは、そう多くはなかった。

 本来は人の命を救う医者で、それも学園都市随一の名医であった彼は、
その研究の結果、負の遺産と呼ばれる行き過ぎた発見をもしてしまった。
 それはわずかな時間で急速に肉体を復活させる治癒薬であったり、
以下略



408: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:01:55.93 ID:Ry400+Mho
『サイバーエルフの研究は完全に凍結し、それを知るのは僕ただ一人のはずだった。
 しかし、どこかから嗅ぎつけたあの男が研究データを盗み出し……
 この戦争を引き起こしたのは、君も知っている通りだね?』

コルボー「……『あの男』だって?」
以下略



409: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:02:53.33 ID:Ry400+Mho
 これまでコルボーは――というより彼がかつて暮らしていたネオ・アルカディアでは――
ダークエルフはサイバーエルフの中から自然発生的に生まれたと聞いていた。
 しかしドクターヘヴンキャンセラーの口ぶりではまるで、
彼からサイバーエルフの研究データを盗み出した男がダークエルフをも作り出し、戦争を引き起こしたかのようである。
 
以下略



410: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:03:57.06 ID:Ry400+Mho
 映像はそこで終わっていた。
 コルボーが後ろを振り向くと、少女は先ほどまでと変わらずすぐそこに立ち尽くしていた。
 沈み込むような表情もそのままである。 

コルボー「そうか、君がこの学校に潜伏していたのは、この映像を一方通行さんに見せるためだったのか。
以下略



411: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:04:43.45 ID:Ry400+Mho
 その彼が、少なくとも見た目はであるが、年ごろの少女の心を開こうというのだ。
 やはり無理難題と言わざるを得なかった。

コルボー(……どうすれば、心を開いてくれるんだろうか)

以下略



412: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:05:13.65 ID:Ry400+Mho
コルボー「いつつっ……な、なんだぁ!?」

 間一髪光線の魔の手を脱したコルボーは、動きのとりづらい潜水服に惑わされながらも、辺りを見回した。
 後ろを見れば、ドクター・ヘヴンキャンセラーの立体映像を投影していたあの機器は粉々に打ち砕かれ、
すでに原形をとどめていない。
以下略



413: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:05:53.45 ID:Ry400+Mho
コルボー「だ……ダークエルフだって!?」

   『ア……アア……!!』
 
 コルボーは慌ててダークエルフと呼ばれた少女を凝視した。
以下略



414: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:06:46.77 ID:Ry400+Mho
コルボー「あんた、ネオアルカディア軍のレプリロイドか!?
      なんでこんなことを……!?」

 事の急な展開にあっけにとられていたコルボーが、思い出したかのようにレヴィアタンに食ってかかる。
 
以下略



415: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:07:18.56 ID:Ry400+Mho
 はたしてレプリロイドである彼に天国や地獄という概念が適応されるのかどうかは疑問であるが、
きっと心休まる場所でないことは確かであろう。

コルボー(一方通行さーん……)

以下略



416: ◆x8SZsmvOx6bP[saga]
2012/02/04(土) 22:07:55.31 ID:Ry400+Mho
コルボー「……や、やめろぉー!!」

   『……!?』

 気づけばコルボーは、凍てつく氷の塊と、レヴィアタンの間へと躍り込んでいた。
以下略



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