過去ログ - レイラ「さようなら、真賀田博士」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[saga]
2011/04/09(土) 03:34:37.25 ID:bjkclqc70
その日、レイラたちは最寄りの港へタクシーで向かった。既に一隻、ばかばかしいほど大きな客船が停泊しており、漁業関係者の視線を集めている。
大きな橋の上から写真を撮っている人影も見えた。
船に注目している人たちから見えないよう、人間形態で長くいるためにぬいぐるみとしてりんごに抱かれていたクリスは物陰でWishに変身する。
「ごめんね、わざわざありがとう、ウィッシュ」
「しばらくは、この姿でも俺はクリスだ。プリンセスレイラ、何も心配することはない。君には俺も、二人のプリンセスもいる」
「えへへ。なんだかややこしいね。レイちゃん、招待状持ってきた?」
「え?」
聞かなくてもいいようなことをりんごが尋ね、本気で失念していた風にレイラが応える。
「こんなこともあろうかと、ボクがしっかりもってきたですぅ……あれ」
「あ、ダイちゃんの荷物に混じってたから、忘れないようにトランクに入れてきたよ。えとね」
ある意味で魔ペットの功労とも言える。彼女は最早小さなクロゼットのようなトランクをひっくり返し、招待状を掲げ上げた。
「あった!」
「高城レイラ様ですね。他に、保護者の方が一名と、お連れの方が二名……でよろしいですか?」
「はい」
「どうぞ。本船は間もなく、那古野へ向けて出港いたします」
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