過去ログ - 魔法少女まどか☆イチロー
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18: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2011/04/09(土) 20:41:18.90 ID:y4wKISZKo
 それを受け取ったイチローは、狙いを定め、それを投げた。

 バッティングのフォームに勝るとも劣らない無駄のない、それでいて美しいフォームが、
一直線で部屋の奥へと進んでいく。

 レーザービーム

 アメリカでそう呼ばれたイチローの送球だ。

 次の瞬間、まるで太陽のような眩しい光が周囲を包んだ。まどかは、あまりの眩しさに思わず
目を閉じてしまう。

 一体何があったのか。

 爆発?

 これで死んでしまうの?

 色々な不安がまどかの脳裏を掠める。 

 しかし次に目を開いた時、そこは先ほど見た病院の敷地内の通路であった。

「あれ? ここは……」

「結界は消えたわ」

「あ……」

 彼女の目の前にいたのは、まどかと同じ学校の制服に身を包んだ暁美ほむらの姿だった。

 そして、彼女の後には、さきほど魔女の結界内で見た、私服姿のイチローがいた。

「ほむらちゃん……、それにイチローさんも」

「あれ? あたし、何してたんだ」

まどかと同じように気がついたさやかも、すぐには今の状況が理解できていないらしい。

「わっ、イチロー選手。本当にいるよ。ってことはやっぱり夢じゃ」

「夢……?」

 振りかえると、そこには制服姿の巴マミが横たわっていた。

「マミさん!」

「マミさん、大丈夫!?」

 さやかがマミを抱き起こす。意識はないようだ。

「でも、確か……」

 まどかの記憶では、マミの右腕は千切れていたはずだ。その場面が脳裏に焼き付いている。

「あれ、右腕が……、ある。やっぱりあれは――」

 しかし、今のマミには、しっかりと右腕がある。これはどういうことか。

 やはり、さやかの言うとおり夢だったのか。


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