過去ログ - らき☆すたSSスレ 〜ポリエステルより愛を込めて〜
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33:時の悪戯  1[saga sage]
2011/05/03(火) 22:36:13.83 ID:bzxCjw150
 ある日の夕方、買い物を終え帰宅中の時だった。大通りの反対側にこなちゃんを見かけた。
つかさ「おーい、こなちゃんー」
何度か呼んだけど気付いてくれない。それならば後ろから近づいておどかしちゃえ。そう思った私は大回りしてこなちゃんの後ろからそっと近づいた。
つかさ「わー!!!」
後ろから大声で叫んだ。こなちゃんはゆっくりと振り返った。驚く様子も無くボーと私の顔を見ている。やっぱり私じゃ誰も驚かないのかな。
以下略



34:時の悪戯  2[saga sage]
2011/05/03(火) 22:37:28.68 ID:bzxCjw150

みゆき「すみません何も出来ませんでした、あんなに怒っている二人を見たのは初めてです」
私は何も言えなかった。昨日のこなちゃんの言葉を思い出したから。
みゆき「どうしたのですか顔色が悪いですよ、確かに凄い喧嘩でしたけど、きっとあの二人の事ですから仲直りするに違いありません、心配は要りません」
私を励ましてくれている。と言うよりは自分にそう言い聞かせているような感じだった。私の顔色が悪いのはお姉ちゃん達の喧嘩のせいじゃない。
以下略



35:時の悪戯  3[saga sage]
2011/05/03(火) 22:38:47.05 ID:bzxCjw150

 家の玄関に着いた。私はこなちゃんに玄関の前で待つように言った。
つかさ「ただいま、お姉ちゃん居る?」
暫くすると二階からお姉ちゃんが下りて来た。
つかさ「ちょっと時間いいかな、外で話したい事が……」
以下略



36:時の悪戯  4[saga sage]
2011/05/03(火) 22:40:08.50 ID:bzxCjw150
 
 こなちゃんは帰った。お姉ちゃんと楽しそうに食事をし、会話も楽しんだみたいだった。だけど私はそんな気分になれなかった。
もう普段なら寝ている時間。でも眠れない。私はいったいどうなるのかな。
突然私の携帯電話が鳴り出した。相手はゆきちゃんだった。こんな遅い時間になんの用事だろう。
この時間ならゆきちゃんも寝ているのに。それに普段ならメールで連絡くるのに。
以下略



37:時の悪戯  5[saga sage]
2011/05/03(火) 22:41:41.41 ID:bzxCjw150

 次の日、午後7時喫茶店で席を取って待っているとゆきちゃんがやってきた。
みゆき「おまたせしました、待ちましたか?」
つかさ「うんん、ちょっと待っただけ」
ゆきちゃんは席に着くと紅茶を注文した。
以下略



38:時の悪戯  6[saga sage]
2011/05/03(火) 22:47:29.46 ID:bzxCjw150
 私は家に帰ると早速お姉ちゃんに話をした。
かがみ「四年後のこなたがだって?」
私は頷いた。お姉ちゃんに笑われるか相手にされないと思った。お姉ちゃんは笑わなかった。とりあえず話だけは聞いてくれた。ゆきちゃんが相談にのってくれたおかげなのかな。
かがみ「つかさが嘘をつくとは思えないし、つかさもコンサートは楽しみにしていた、つかさが行かないとする理由もない、あとはつかさが幻覚でも見たとしか思えない、
    私はそんな時間を越えた事象が起きるなんて信じない……でも幻覚だったにしろつかさが見たと言うのなら、四年後のこなたの言うようにつかさは行かないのが賢明ね」
以下略



39:時の悪戯  7[saga sage]
2011/05/03(火) 22:48:44.61 ID:bzxCjw150
携帯を切った。忘れ物をしたお姉ちゃんは久しぶりだった。高校時代では三年間を通じて数える程も忘れ物なんかしたこと無いのに。特に自ら進んで預かったのに
忘れるなんてお姉ちゃんらしくない。そのまま携帯でメールを打ってお姉ちゃんに送った。数分もしないうちに返信が来た。やっぱり電車に乗っていた。
『まったくの不覚だった、こなたには感謝のしようがない、知らせてありがとう』
こんな内容だった。私が忘れ物をした時でも一度も怒らなかった。だけど自分には厳しい。と思っているとダイエット中なのにお菓子を食べたりする。そんなお姉ちゃんが好き。
私のコンサート行きを最後まで反対していた。結局それに皆が折れたみたいなもの。私を大事に思ってくれるのはいいけど、もう私もそんな甘えが許される歳ではなくなっている。
以下略



40:時の悪戯  8[saga sage]
2011/05/03(火) 22:50:04.69 ID:bzxCjw150

かがみ「おはようつかさ」
顔を洗っていると後ろからお姉ちゃんの声。タオルで顔を拭いて振り向いた。
つかさ「おはよう」
かがみ「珍しいわね、休日にこんなに早く起きるなんて」
以下略



41:時の悪戯  9[saga sage]
2011/05/03(火) 22:52:55.28 ID:bzxCjw150
 暫くすると家族の皆は次々に出かけて行った。夢の通り私は一人でお留守番をする。やっぱり普通にして居られない。こんな時は料理をするのが一番。いやな事とか忘れられる。
台所に入った私はテーブルに封筒が置いてあるのを見つけた。見覚えのある封筒。まさかとは思いつつも封筒の中身を確認した。チケットが四枚入っていた。
頭の中が真っ白になった。あれほど注意したのにお姉ちゃんはチケットを忘れた。私が夢の話をしたからかもしれない。それとも変えられない運命なのかな。
携帯電話を取り出しお姉ちゃんに電話をしようとした。手が止まった。これじゃ夢と全く同じ、でも他に何をしたら良いのか分からない。このまま放っておくかな。
だめだよ。お姉ちゃんは後から来るこなちゃんにチケットを取りに頼むに違いない。それともお姉ちゃんが取りに来るかも。あの交差点は普通家に帰るなら通るから
以下略



42:時の悪戯  10[saga sage]
2011/05/03(火) 22:54:12.41 ID:bzxCjw150

 駅の前に着いた。普段の三倍位の時間が掛かってしまった。駅前を探したけどこなちゃんの姿は見当たらない。携帯電話を確認したけど着信もメールもなかった。
まだ電車の中なのかな。改札口の前で暫く待った。
五分くらい待った位だった。携帯電話が鳴った。慌てて確認をする。こなちゃんからだ
つかさ「こなちゃん、今何処なの」
以下略



43:時の悪戯  11[saga sage]
2011/05/03(火) 22:55:28.48 ID:bzxCjw150
 これが未来のこなちゃんが言っていた事故みたい。おかしいな。安心したのかな。怖かったのかな。涙が出てきた。
こなた「つかさ……」
こなちゃんはどんな反応していいのか分からないみたい。私もどうして良いかわからない。遠くからパトカーのサイレンが聞こえた。こなちゃんは壁に当たったトラックを見た。
こなた「怪我人は出なかったみたいだね、パトカーだけだよ」
つかさ「うん、」
以下略



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