過去ログ - らき☆すたSSスレ 〜ポリエステルより愛を込めて〜
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982:ひよりの旅 22/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:49:08.94 ID:W145K4B60
 引越しの当日、皆が見送りに来る前の早朝に泉家を訪れた。泉先輩に呼ばれたからだ。
ひより「しかし、おじさんもよく承知しましたね、反対しなかったっスか、大事な一人娘を結婚もしないうちに外に出すなんて」
こなた「ん〜確かにね、ゆーちゃんとゆい姉さんが居なかったら実現しなかったかもね」
あれ、一週間前とは様子が違う。ゆーちゃんは反対しなかった。それとも何か心境の変化でもあったのだろうか。
こなた「実ね、これはつかさには内緒なんだけど、峰岸さんからも誘いが来ていたのだよ」
以下略



983:ひよりの旅 23/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:50:06.95 ID:W145K4B60
 部屋を出た頃、泉先輩は既に玄関を出ていた。廊下を歩いて玄関に向かうと丁度ゆーちゃんも玄関に向かっていて鉢合わせになった。
ゆたか「お姉ちゃんと話しは終わったみたいだね」
声は寂しげだった。だけど表情は何か吹っ切れたような爽やかさを感じる。一週間前とは大違いだ。
ひより「うん」
私が頷くとゆーちゃんは靴を履きドアを握った。
以下略



984:ひよりの旅 24/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:51:18.64 ID:W145K4B60
かがみ「こなたの奴、どうなるか心配だわ」
溜め息をするかがみ先輩。
みさお「つかさがやってこられたのだから大丈夫じゃないの」
かがみ「つかさは好きな仕事をしているのだから問題ない、こなたはつかさに誘われて行った、だから心配なのよ、あの松本店長との相性もあるしね」
松本さんとの相性は問題ないと私は思った。
以下略



985:ひよりの旅 25/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:52:32.26 ID:W145K4B60
 駅の改札でかがみ先輩と別れる事になった。
かがみ「それじゃ取り敢えずまつり姉さんに伝えておくわ、連絡がなければ予定通りでね」
ひより「はい」
私は会釈をしてホームに向かおうとした。
かがみ「ちょっと待って」
以下略



986:ひよりの旅 26/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:53:38.11 ID:W145K4B60
 ボイスレコーダーが意味するもの。佐々木さんの正体はお稲荷さん。おそらくコンもお稲荷さんに違いない。秘密を知ってしまった者は消されてしまう。
それは昔話からでも想像できる。でも私はこうして生きている。それも記憶を消されて。そして夢は警告なのか。
今度また調べるような事をすれば夢のようになるぞ……
いや待て、それならば記憶を消す必要はない。夢で脅せばそれで済むのでは……
まつりさんの所に取材に行く前に確かめなければならい。そうでないと私がコンの事を調べていると知られたらまつりさんも大変な事になってしまう。
以下略



987:ひよりの旅 27/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:54:45.49 ID:W145K4B60
 私は居間に案内され待つように言われた。適当な椅子を見つけてそこに座った。辺りを見回した。特に変わった所は見受けられない。
何処にでもあるような家具が並んでいる。テレビやオーディオなんかも置いてある。照明器具も……
奥から佐々木さんが入ってきた。そして私の目の前にお茶を置くと佐々木さんは私の正面の椅子に座った。
すすむ「ここに来ないようにしたつもりだったが、君には通じなかったようだね」
私は鞄からボイスレコーダーを取り出し、机の上に置いた。
以下略



988:ひよりの旅 28/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:55:45.87 ID:W145K4B60
 なんかスケールが大きい話しになってしまった。これはネタには使えそうにないかな……
私の趣味にも合わないし……
佐々木さんは立ち上がった。
すすむ「その人から離れて生きている方から一人の若者が来て同居するようになった」
ひより「それって、もしかしてコンの事ですか?」
以下略



989:ひよりの旅 29/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:57:05.27 ID:W145K4B60
 かがみ先輩と約束の日が来た。
約束の時間に柊家を訪れるとかがみ先輩は居間に通してくれた。
かがみ「少し待っていてくれる、まつり姉さん呼んでくるから」
ひより「はい」
暫くするとまつりさんが居間に入ってきた。
以下略



990:ひよりの旅 30/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:58:28.72 ID:W145K4B60
まつり「そう、あれは朝の散歩の用意をしている時だった、いつも仕舞っているはずの場所にリードが置いてなかった、探しているとね、
    玄関の前にコンがリードを咥えて座っていた、私を見るとね、私の足元にリードを置いた……そして玄関の扉を前足で押した、もちろん開けあれるはずもない、
    これで分った、佐々木さんの家に帰りたがっているのをね、それで直ぐに佐々木さんに連絡をして……」
まつりさんの目がどんどん潤んでくるのが分った。かがみ先輩は黙って静かに居間を出て行った。
ひより「……今日はここまでにしましょうか」
以下略



991:ひよりの旅 31/112[saga sage]
2013/02/11(月) 19:59:45.60 ID:W145K4B60
かがみ「他の星から来た……不慮の事故で置いてけぼりにされて、そして二つのグループに別れた」
私は頷いた。
かがみ「するとつかさの出会った真奈美というのは人から離れているグループだった訳ね、よくそんな人と仲良くなれたものだ」
ひより「つかさ先輩は癖がありませんからね、少し天然も入っていますし、それが幸いしたのでは?」
かがみ「それだけならまだ良かったわよ……つかさは……」
以下略



992:ひよりの旅 32/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:00:55.32 ID:W145K4B60
 家に帰って今日の纏めをする為にパソコンを立ち上げた。泉先輩からメール着信が来ていた。内容は……
ミッションの経過報告を催促するものだった。意外と泉先輩はセッカチだな。なんて思ったりもしてみた。今日は色々な事がありすぎて頭が一杯だ。
纏めるのは後日でいいや、ボイスレコーダーにも録音してあるしね。
とりあえず「順調に進んでいます」とだけ返信しよう。

以下略



993:ひよりの旅 33/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:02:05.00 ID:W145K4B60
 近くの喫茶店に私達は入った。飲み物はまなぶさんが持ってきてくれた。私の正面にすわるまなぶさん。どう見ても普通の人間。
少なくとも容姿ではお稲荷さんとは誰も見破る人は居ない。レジで頼んでから席までの動作を見ても不自然な所は無かった。私が教える所なんて無い様に思える。
ひより「人間になれるようになってから日が浅いと聞きましたが?」
まなぶ「つい一ヶ月くらい前からですよ、どうです、私の変身は?」
ひより「私には見分けが付かないです」
以下略



994:ひよりの旅 34/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:03:35.92 ID:W145K4B60
 喫茶店を出て電車に乗り、テーマパークに行く予定を立てた。しかし……まなぶさんときたら……

ひより「ダメ〜!! 何故赤で信号わたるの!!」
まなぶ「えっ? だって、狐の時子供達が信号は赤渡るのが良いって言っていたから」

以下略



995:ひよりの旅 35/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:05:15.63 ID:W145K4B60
『ピンポーン』
私は佐々木さんの玄関の呼び鈴を押した。
すすむ「はい」
扉が開き、佐々木さんが出てくると私を見て驚いた顔をした。
ひより「帰り道でいきなり狐に戻ってしまいまして……その場で倒れたので連れてきました」
以下略



996:ひよりの旅 35/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:06:31.94 ID:W145K4B60
 私は部屋の中で今日の出来事を振り返っていた。やはり何と言ってもまなぶが狐の姿になる場面が何度も鮮明に頭の中に蘇ってくる。
駅に着いたら直ぐに無言で公園に向かった。苦しそうだったし無言だったらトイレかと思っていたら予想を遥かに上回る出来事が起きた。
彼の体が淡く白い光に包まれたと思うとどんどん小さくなっていって、犬のような姿になってから狐になった。漫画やアニメで見たような……
正直いって佐々木さんの言うようにその場から逃げたい気持ちになったのは確かだった。
狐に戻ったまなぶはその場に倒れて動かなかった。公園の裏とは言え人の出入りはゼロではない。見つかればあの時と同じようにいじめられるかもしれない。
以下略



997:ひよりの旅 36/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:07:54.98 ID:W145K4B60
 佐々木さんと話していてどうも違和感があったけどこれで理解できた。佐々木さんはバレないようにゆーちゃんを庇ったから話しに違和感があったと私は思った。
それに佐々木さんはこのレコーダーを気にしていた。さっきの会話を聞かれたかどうか心配だったのか。最後まで聞くべきだった。
佐々木さんは私の記憶を消すつもりは無かった。記憶を消したのはゆーちゃん……
ゆーちゃんが私の記憶を消したのは何故だろう。
あの話しぶりだと既にゆーちゃんは佐々木さんがお稲荷さんだと知っている。おそらくコンの正体も知っている。
以下略



998:ひよりの旅 37/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:09:01.60 ID:W145K4B60
 ゆーちゃんは俯いたまま何も話さない。あまりに決定的な証拠を突きつけられて何も言えなくなってしまったのだろうか。
私はゆーちゃんの言葉を待った。だけどその言葉はこのままでは聞けそうにない。ちょっとダイレクト過ぎたかも。
ひより「私ね、この録音を途中までしか聞いてなかった、だから私は佐々木さんに会いに行ってきた、そこで佐々木さんは紳士的に対応してくれた、
    もちろん自分の正体も教えてくれたし、コンの話もしてくれた、残りの録音の昨日聞いた……それで佐々木さんはゆーちゃんを庇っていたのに
    気が付いた、だからこうして私はここに来た、私の記憶を消したのはゆーちゃんだよね……どうして?」
以下略



999:ひよりの旅 38/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:10:30.05 ID:W145K4B60
ひより「佐々木さんの正体、何時知ったの?」
ゆーちゃんは少し落ち着きを取り戻した頃話し始めた。
ゆたか「整体院に通うようになって直ぐ……私がその日の最後の患者の時だった、治療が終わって外に出たら次回の予約を取っていないのに気が付いて、急いで戻ったて
    診療室のドアを開けたら……佐々木さんの姿が……狐の姿に……なっていくのを見てしまった」
まだ少し泣き声が混ざりながらだった。
以下略



1000:ひよりの旅 39/112[saga sage]
2013/02/11(月) 20:13:10.65 ID:W145K4B60
39レス目は次スレで



らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
以下略



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