過去ログ - 唯「ボディがお留守だよ!」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/04/21(木) 23:10:01.53 ID:RWLsOBnAO
 刀を手放した先に見える未来は何色だろうか。
和の瞳に負の色が滲み始めた瞬間、紬の拳は刀身から離れた。

和「な……っ!?」

 決して紬が根負けしたわけではない。
次に放たれるのは勝敗を決めんとする一撃なのだ。
和は理屈ではなく、本能でそれを悟っていた。
 痺れる両手に鞭を打ち、懇親の力を込めて振り抜く。

紬「人間──」

和「させないわ!!」

 鍵語が紡がれるよりも和が放った刃は速かった。
地面を踏み締めていた紬は咄嗟の反応で後転し、それを躱す。
 そして再び戦況は均衡を保つ。
両者共に一寸の隙も無い鋭い目で敵を見据えていた。


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