過去ログ - 百合子「これで私の130連勝ね」美琴「128勝2引き分けよっ!訂正しなさいっ!」
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(大阪府)
[sage]
2011/04/18(月) 02:52:46.20 ID:hflxQzlu0
「そうだね…もし私の能力を当てられたら、そっちの一勝ってことでいいよ」
ソプラノの柔らかい声質で、しかしその甘ったるい声色に致命的に不釣り合いな不敵な笑みを見せつけながら、白く淡い桃色の長髪の少女は一つの賭けを提示する。
「じゃあ、ね。御坂さん」
二度は振り返らず、そのまま少女は河川敷から立ち去り、さっさと雑踏の中へと紛れて去って行った。
白い少女の初めて出された唐突な提案に、暫くの間フリーズしていた御坂と呼ばれた短髪の少女。
「なんだってのよ…もう!」
彼女は独り残された河川敷の辺りで、ようやく我に帰って悔しげに呟いた。
□
「不幸だ…」
たった今ようやく補習地獄から解放された学ラン姿のツンツン頭の少年は、年季の入った中年リーマンのようなドンヨリとした溜息を深く吐く。
230万の人口の内、32万もの超能力者を有する学園都市。
その場所は、投薬や生体刺激、催眠などあらゆるカリキュラムを用いて人為的に``超能力``を開発する世界の中でも飛び抜けた一大能力開発機関。
大抵の生徒はスプーン曲げの一つ程度なら出来るようなるが、不幸にも全く能力が発現しない人間も当然現れる。
ツンツン頭の少年もその不幸な例に当てはまり、学園都市の高校に通いながらも、超能力を持たない無能力者の一人だった。
「げっ、終バスもうおわってんじゃん……。 歩くか」
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