過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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118:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/05/15(日) 23:07:12.04 ID:00k3vqC10
待機要請か、了解した


119: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/15(日) 23:57:53.05 ID:atqjWkPdo

【モブキャラのみ】

【残酷描写注意!】

以下略



120: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/15(日) 23:59:04.21 ID:atqjWkPdo

 彼はどこにでもいる、ありふれた不良だった。
 やること為すこと上手くいかず、世間への不満を周囲に当たり散らすだけのろくでなし。
 彼がこうなったのは、本人の自業自得も大いにあるのだが、本を正せば不運がいくつか続いたことが原因だった。
 それは事故だったり、家庭の不和であったり、受験の失敗であったり。
以下略



121: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/16(月) 00:00:58.64 ID:S2N4PKdpo

 それは所々に黒く錆が浮き、刃の欠けた小振りなナイフ。

 おそらく、どこぞのチンピラが古くなって捨てたものだろう。
 何とはなしにナイフを拾い上げる。柄を握ると、流れ込むように言い知れぬ感情が胸の内に湧き起こった。
以下略



122: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/16(月) 00:02:13.14 ID:S2N4PKdpo
 一瞬面喰ったものの、彼は迷わずこう答えた。

「ああ……壊したい」

 もう手に入らなくてもいい。幸せになれなくてもいい。
以下略



123: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/16(月) 00:03:31.60 ID:S2N4PKdpo

「うわぁぁぁああああああああ!!」
 
 考えるより先に、悲鳴が喉から絞り出された。
 彼はナイフから手を放そうとしたが、いくら振ろうと手はナイフの柄に張り付いて離れない。
以下略



124: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/16(月) 00:04:59.82 ID:S2N4PKdpo

 いくら拳を振ろうと細い影の全ては振り払えず、当たったとしてもそこから侵食される。
 走って逃げようにも、ナイフから手が離れないのなら無意味だ。
 幾条もの影は、目、口、鼻、耳、ありとあらゆる穴という穴から体内に入り込み、侵食する。

以下略



125: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/16(月) 00:06:37.84 ID:S2N4PKdpo

 彼女は運悪く、一帯に木霊する絶叫を耳にしてしまった。
 聞かなかったことにして立ち去るべきだったのだが、ただならぬ空気を感じ、
様子を見に行ってしまったのが運の尽きである。
 声の方に進むにつれ、辺りが薄暗くなってくる。
以下略



126: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/16(月) 00:07:55.81 ID:S2N4PKdpo

「――え?」

 口から出たのは、そんな間抜けな言葉。
 身体から力が失われ転倒、暗い床が迫る。
以下略



127: ◆ySV3bQLdI.[saga]
2011/05/16(月) 00:09:23.04 ID:S2N4PKdpo

 彼女は数秒間、放心状態になり、徐々に状況を把握する。
 無痛故に、彼女の意識は不思議と冴えていた。
それも含めて腑に落ちないことは多々あったが、自分の身に何が起こったのか、その一点に措いてのみ疑う余地はなかった。
 
以下略



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