過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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21: ◆ySV3bQLdI.[sage]
2011/04/22(金) 01:06:06.38 ID:Nr8ofJqko


 夜が明けて朝が始まる。ごく普通の女子中学生――美樹さやかは、
いつものように起きて、いつのものように支度をし、親友二人と待ち合わせて登校する。

 既にその一人である志筑仁美は待ち合わせ場所に来ていた。もう一人が来るまで、彼女と適当に雑談で暇を潰す。
 話す内容と言えば、学校の勉強、行事。テレビや雑誌の話題、家族のこと、週末に遊びに行く計画等、極々ありふれたもの。
今日も昨日と同じ、そして明日も多少の違いはあれど、いつも通りの一日が過ぎていくのだろう。

 そう、だから友人の一人である鹿目まどかが少し遅刻してきたことくらい、些細な誤差に過ぎないと思っていた。
彼女のトレードマークのリボンが、昨日までのものと異なっていたことも。
 ただ、そんな些細な変化も、退屈な日常では重要なエッセンスになる。さやかは、そんなまどかをからかいつつ歩を進めた。

「変な夢……見たんだよね」

 話題をリボンからそらす為か、まどかが今朝の遅刻の原因を語り出す。厳密には、それが直接の原因ではないらしいのだが。

「夢? どんな夢?」

「んっと……笑わない?」

 もじもじしながら、顔を赤らめるまどか。
 可愛らしい小さな身体と顔。おまけに無造作にこんな仕草をするのだから、女のさやかから見ても堪らない。
 
「笑わない笑わない」

「……やっぱり内緒」

 まどかは言い掛けてそっぽ向いてしまう。
 しまった、やはりニヤニヤが顔に出ていたのか。と、さやかは心の内で反省する。
だからと言って、気になるものは気になるのだ。





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