過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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25: ◆ySV3bQLdI.[saga sage]
2011/04/22(金) 01:15:27.22 ID:Nr8ofJqko
 まどかは、その後も暫く彼を眺めており、釣られてさやかも見てしまう。
このままでは埒が明かないので、

「ああいう人が、まどかのタイプなんだ」

 ぽつりと言うと、まどかはハッとなって、ようやくさやかを向いた。
真っ赤になって手をパタパタ振っているのが、また面白い。
 それはまどかを動かす為の冗談が半分、自分の気持ちを誤魔化すのが半分。
 彼が気になるのはさやかも同じ。だが一目惚れなんてロマンティックなものでは断じてない。

 言葉では形容しづらいが、言うなれば匂い。日常ではまず出会えないスリル。
彼の纏う非日常の空気がさやかの視線を捕らえた。
 住んでいる世界が違う。そこにいるのにいない、存在する時間や世界がズレているような感覚。 
おそらくだが、まどかも同じ印象を抱いたのだろう。

 不安と期待が入り混じった、漠然とだが何かが始まりそうな予感。
さやかはただ、胸の内に湧いた奇妙な感覚に翻弄されていた。 



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