過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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297
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◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/17(日) 23:52:37.87 ID:fVXxj72Eo
――これなら大丈夫かもしれない。
マミさんとほむらちゃんが力を合わせて、あの怪物を倒してくれて、きっと家に帰れる。いつもの日常に帰れる。
あ、でもその前にさやかちゃんを病院に連れて行かなくちゃ。
明日になったら、マミさんとほむらちゃんにお礼を言って、それから、それから――
以下略
298
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/17(日) 23:54:42.99 ID:fVXxj72Eo
*
「ふぅ……行ったわね」
以下略
299
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/17(日) 23:56:09.65 ID:fVXxj72Eo
どうせ留まって戦うと決めた時点で、生き残れるとは思っていない。数秒の違いで覆せる戦力差とも。
足の傷も同じ。治療すれば攻撃に回す分の魔力が減る。
ならば後先など考えず、この身体が動く限り戦うのもいい。
以下略
300
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/17(日) 23:58:26.77 ID:fVXxj72Eo
人を守ると言いながら、人を見ていない。大事なのは人ではなく役割なのだ。
魔女と戦う使命に疲れただの、本当は嫌だなどと苦悩していても、執着せずにいられない愚かな自分を知った。
これを歪みと言わずして何と言おう。
以下略
301
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/17(日) 23:59:09.74 ID:fVXxj72Eo
キュゥべえは説得を諦めたのか首を横に振り、
「そうか……わかったよ。さよなら、マミ」
以下略
302
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/18(月) 00:00:44.89 ID:+Mm03LLgo
*
ほむらは握り締めた拳を震わせた。
満身創痍のマミを見たほむらに、最初に沸き起こった感情。
以下略
303
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/18(月) 00:02:56.57 ID:+Mm03LLgo
――私のミスだ。そのせいで、何もかも手遅れになってしまった。
私はこんなふうに他人に依存する人間だったろうか。
私は、いつからこんなに愚鈍で他力本願になったの?
まるで昔の私のよう。あの時からまったく変わってないじゃない……!
以下略
304
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/18(月) 00:04:08.11 ID:+Mm03LLgo
*
「あ、ほむらちゃん……どうしたの? マミさんは……」
以下略
305
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/18(月) 00:05:26.44 ID:+Mm03LLgo
まどかの抗議に耳を貸さず、ほむらはさやかを見下ろした。
その眼差しは、いつもの如く細波一つ立っていない。
違うのは、何かを堪えているような微細な手の震え。
以下略
306
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/18(月) 00:07:17.79 ID:+Mm03LLgo
*
さやかが我に返った時、既にまどかとほむらの姿はなかった。
何が起こったのだろう。ゆっくりと記憶を辿る。
以下略
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