過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
↓
1-
覧
板
20
307
:
◆ySV3bQLdI.
[saga]
2011/07/18(月) 00:08:28.26 ID:+Mm03LLgo
強引に連れ去られたのだとしたら、どうして悲鳴の一つも聞こえないのか。
ほむらがそんなことをする理由も思いつかない。
やはり、二人して足手纏いを捨てて逃げたのでは――。
もしそうだとしても、誰にも責められない。頭ではわかっているのに。
「どうして……こんなの嘘だよね?」
涙が溢れて止まらない。
呪文のように呟く「嘘だ」は、次第に嗚咽に変わる。
「行かないで……あたしを独りにしないでよ……まどかぁ……!!」
二人だから辛うじて保てていた緊張の糸が、ついに切れてしまった。
悲痛な叫びに応える者はいない。
残ったのは暗闇だけ。
聞こえるのは銃声だけ。
さやかは、か細い明りに縋るように壁にもたれ、膝を抱える。
もう何も見えない。
もうどこへも行けない。
顔を伏せ、すべてを拒絶すると、後はもう泣きじゃくるだけだった。
一人は使命に殉じ、一人は救いを待たず自らの力で足掻き、一人は絶望に暮れ、一人は救いを求めた。
いずれにせよ、その先に希望など待っていないことは誰もが予感している。
そして、希望の名を持つ騎士はまだ、現れない。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/669.12 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1303399266/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice