過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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716: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 01:32:03.13 ID:a7u3xc3Yo

 眼光鋭く殺気を放つ杏子に、零は臆するどころか意識する様子すらなく、軽く腕を組んで佇んでいる。

「さっきのはなかなか危なかったぜ、あんこちゃん」

以下略



717: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 01:42:22.82 ID:a7u3xc3Yo

――乗るな、挑発だ。

 込み上げる激情をぐっと堪え、冷静な自分の声に従い、息を整える。
 それでも、聞きたいと言うなら教えてやろう。
以下略



718: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 01:53:38.68 ID:a7u3xc3Yo

 ただの長槍ならば狭さは障害にもなろうが、杏子の槍は鞭に近い。狭さを逆手に取って存分に振り回されていた。
 常識で考えれば、異常に長大な槍が勢いを衰えず暴れ続けるなど考えられない。
重量を考えても、どんな屈強な男であれ不可能。それを言うなら、そもそも伸びること自体があり得ないのだが。

以下略



719: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:03:52.45 ID:a7u3xc3Yo

 どうしたものか。涼邑零は考える。
 だいたいのテストは終わった。と言っても、はしゃいでいる今の彼女の理解は得られそうにない。
こうなれば逃げてもいいのだが、後ろから狙われれば厄介だ。

以下略



720: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:12:41.36 ID:a7u3xc3Yo



「さて……と」

以下略



721: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:22:46.00 ID:a7u3xc3Yo

 返事はない。

 僅かではあるが息を切らし、汗を散らし。
 零は目に見えて疲弊していた。壁を交互に跳び移る速度も心なしか落ちている。
以下略



722: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:33:15.79 ID:a7u3xc3Yo

「ちぃっ!」

 面食らったのは零だ。
 既に身体は宙にある。どれほどの身体能力を持とうとも、
以下略



723: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:41:43.66 ID:a7u3xc3Yo



 杏子自身、薄々だが知り始めていた。
 本心では届かないことを望んでいるのだと。
以下略



724: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 02:52:18.01 ID:a7u3xc3Yo



 槍を固く握り、零を見やる。
 まだ、勝負は付いていない。
以下略



725: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 03:05:50.97 ID:a7u3xc3Yo

「ふっ……!」

 と、短く息を吐いて零が動いた。身を縮めるでもなく、大きく回転して逃れるでもない。
緩やかに、四肢をそれぞれの方向に対応させる。
以下略



726: ◆ySV3bQLdI.[saga ]
2011/11/18(金) 03:12:32.93 ID:a7u3xc3Yo


 完敗だ。


以下略



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