過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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917: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/02/13(月) 00:43:24.34 ID:LOsz4KcLo

 鋼牙からすれば正気の沙汰とは思えないが、だからこそ効果がある。戦い続ける動機になる。
 思春期の精神的に未熟な少女には、この上なく甘美な誘い。
 契約の際、殺伐とした戦いの世界に引き込む為の餌としても充分に魅力的だ。
対価として戦いの宿命を背負うとしても、望む少女はいるだろう。

 キュゥべえが意図して制約を設けなかったのかどうかはともかく、
魔法少女にとってグリーフシードとは、あらゆる意味で必要不可欠な物。
 同じ魔法少女は、これを巡る敵ともなり得る。

 それを暁美ほむらは助けた。その日、出会ったばかりだと言うのに。
あろうことかグリーフシードを消費してまで。おそらく、グリーフシードのすべてを知りながら。
 その理由とは。

「ただの気紛れよ……」

 答えるまでに数秒の間があった。
 その挙句、口から出たのは明らかな嘘とわかる、随分とお粗末な回答だったが、

「……そう、まぁいいわ。そういうことにしておきましょう。気まぐれでも助かったのは事実だし」

 マミはひとまず引き下がった。
 口調は落ち着き、瞳に渦巻く狂気はなりを潜めているように見える。
 すると今度は別方向から、抑えた、けれども今にも爆発しそうな怒りを秘めた声。

「……よく言うよ、あたしのことは殺そうとしたくせに……」



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