過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/02/13(月) 00:43:24.34 ID:LOsz4KcLo
鋼牙からすれば正気の沙汰とは思えないが、だからこそ効果がある。戦い続ける動機になる。
思春期の精神的に未熟な少女には、この上なく甘美な誘い。
契約の際、殺伐とした戦いの世界に引き込む為の餌としても充分に魅力的だ。
対価として戦いの宿命を背負うとしても、望む少女はいるだろう。
キュゥべえが意図して制約を設けなかったのかどうかはともかく、
魔法少女にとってグリーフシードとは、あらゆる意味で必要不可欠な物。
同じ魔法少女は、これを巡る敵ともなり得る。
それを暁美ほむらは助けた。その日、出会ったばかりだと言うのに。
あろうことかグリーフシードを消費してまで。おそらく、グリーフシードのすべてを知りながら。
その理由とは。
「ただの気紛れよ……」
答えるまでに数秒の間があった。
その挙句、口から出たのは明らかな嘘とわかる、随分とお粗末な回答だったが、
「……そう、まぁいいわ。そういうことにしておきましょう。気まぐれでも助かったのは事実だし」
マミはひとまず引き下がった。
口調は落ち着き、瞳に渦巻く狂気はなりを潜めているように見える。
すると今度は別方向から、抑えた、けれども今にも爆発しそうな怒りを秘めた声。
「……よく言うよ、あたしのことは殺そうとしたくせに……」
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