過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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941: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/02/20(月) 02:45:15.53 ID:rYHTtXRBo

 そして、まどかの隣に座る少女も。

「まぁ……冴島さんが来てくれるんなら」

 頭を掻きながら、さやかが呟く。
 数秒の逡巡の後、すっくと立ち上がった。

「あたしも行きます」

「さやかちゃん……」

 心強い味方を得て口元を綻ばせるまどかに、
さやかは気まずそうでもあり、照れ臭そうでもあった。

「二人とも……ありがとう」

 マミは再び目尻を拭い、震える声で礼を言った。
 しかし、最後の一人はマミの横をすり抜けて玄関に向かう。

「私の用は済んだから失礼するわ……ごちそうさま」

 傍らのマミにそう言い残して。
 ガチャリと玄関のドアが開いて閉まるのを、まどかは悲しげに、さやかは舌打ちで見送る。
 唯一、読めない複雑な視線を送るマミを見て、鋼牙は思う。

 彼女が混乱の中で、ほむらを引き留めた理由。
 また、ほむらを厳しく詰問しながらも、あっさり引き下がった理由。
 嬲って楽しんでいるように見えたのも、それでいて答えを恐れたのも、その後の変わりようも。
 すべては彼女の抱える矛盾――相反する心情に由来するのだろう。



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