過去ログ - まどか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/02/20(月) 02:45:15.53 ID:rYHTtXRBo
そして、まどかの隣に座る少女も。
「まぁ……冴島さんが来てくれるんなら」
頭を掻きながら、さやかが呟く。
数秒の逡巡の後、すっくと立ち上がった。
「あたしも行きます」
「さやかちゃん……」
心強い味方を得て口元を綻ばせるまどかに、
さやかは気まずそうでもあり、照れ臭そうでもあった。
「二人とも……ありがとう」
マミは再び目尻を拭い、震える声で礼を言った。
しかし、最後の一人はマミの横をすり抜けて玄関に向かう。
「私の用は済んだから失礼するわ……ごちそうさま」
傍らのマミにそう言い残して。
ガチャリと玄関のドアが開いて閉まるのを、まどかは悲しげに、さやかは舌打ちで見送る。
唯一、読めない複雑な視線を送るマミを見て、鋼牙は思う。
彼女が混乱の中で、ほむらを引き留めた理由。
また、ほむらを厳しく詰問しながらも、あっさり引き下がった理由。
嬲って楽しんでいるように見えたのも、それでいて答えを恐れたのも、その後の変わりようも。
すべては彼女の抱える矛盾――相反する心情に由来するのだろう。
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