540:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/31(木) 22:51:23.71 ID:iJ0un1Qz0
――蓮花の町郊外、風車建築場
ザワザワ ザワザワ…
男「案外来たな。この町は暇人ばかりなのか?」
情報屋「農家が多いですからね。この時間帯は自由時間なのでしょう」
麦娘「情報屋さんの宣伝の賜物じゃないの?」
情報屋「私は裏方。噂を流しただけですよ。注文通り『そろそろ完成するらしい』と言うのをね」
麦娘「それでも噂の広がり方が尋常じゃないでしょ」
麦娘「情報操作をしてほしいことがあったら、今度から私も頼もうかしら」
情報屋「おやおや、地主様のご息女が裏の人間と仲良くしたいと?」
麦娘「私だって、裏の人間が表通りを堂々と歩いていることくらい知っているわ」
麦主「風車とやらが出来上がると言うのは本当ですかな」
麦娘「あら、父様」
麦主「……娘をこき使ってはいないでしょうな」
男「心配なく。巨人を動かしてもらっているだけですから」
麦主「魔物は?」
男「今あちらで休憩してます」
巨人「……」クター
男「なぜか人が集まってきているので、もう少ししたら建築記念に見世物でもやろうかと」
情報屋「“なぜか”ですって。白々しい」コソコソ
麦娘「本当に」コソコソ
麦主「見世物、ですと?」
男「ええ。後はそこにある臼を設置すれば風車は完成です」
男「それを据え付ける作業と、その後に麦を一袋挽く所を実演しようかと」
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