69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/08/20(土) 02:40:49.00 ID:2FSGK+/b0
幻術師「よくわかっているな」
錬金師「二度も見せられて理解出来ない方がおかしい」
幻術師「お前が見た恐怖とは、一体何だったのだ?」
錬金師「言うと思うか?」
幻術師「いや、言わないだろうな」
勇者「錬金師さんは、あんな強力な魔法に対抗する術があるのですか?」
錬金師「……ない事もない」
錬金師「しかし、これは諸刃の剣なんだ。出来れば使いたくはなかったが……奴の幻覚を解くのに時間が掛かった。やむを得まい」
錬金師「二人に、これを持っておいて欲しいんだ」
男「……これは?」
錬金師「解毒剤だ。今から出来るだけ遠く――この祠の広場が見えなくなるくらいで良い。遠くまで離れてくれ」
錬金師「その間に、俺は奴を倒す。暫くは俺の魔法で辺りに轟音が響くだろうから、それが鳴り終わったらもう一度ここへ来てくれ」
錬金師「ここに来たら、俺にその解毒剤を素早く飲ませるんだ。良いな?」
勇者「俺達も手伝います!」
男「あれ程危険な相手に一人じゃ厳しいですよ」
錬金師「率直に言う。足手纏いだ。わかったら、早く言う通りにしてくれ」
勇者「……そうですか。では男さん、錬金師さんを信じるとしようじゃないか」
男「……」
男「ああ、わかった」
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