72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[saga]
2011/08/20(土) 04:42:12.96 ID:2FSGK+/b0
男「でも、錬金師さんは錬金弟子さんに短縮詠唱を教えてないじゃないか」
勇者「そこは少し疑問に思った。もしかしたら、短縮詠唱を知り尽くした故の方針かもしれない」
勇者「それでも確かに、錬金師さんの短縮詠唱は普通じゃないんだ」
男「と、言うと?」
勇者「普通短縮詠唱の短縮詩篇を決める際に、詩篇を想起しやすい言葉を詩篇から抜粋するか分かりやすい――例えば魔法名を使うんだ」
勇者「そしてそれは日常で頻繁に使わない言葉でなければならない。でなければ、うっかりその言葉を言った時に魔法が発動するかもしれないからな」
男「つまり……短縮詠唱のキーワードはその言葉を口に出すだけで、勝手に頭の中で詩篇を思い出してしまうようになってるって事だな」
勇者「そうだ。だが、錬金師さんはそうじゃないんだ。無意味な言葉の羅列、一音、二音だけの詠唱詩篇を用いて多くの魔法を短縮詠唱出来んだ」
勇者「それでも、日常でその言葉を使っても魔法は発動しない。日常的に、凄まじい精神力を使っているんだよ」
錬金師「“カ”“ライ”“ミ”“カラ”“サ”“ザ”“ナ”“ミ”!」ドンガラガガガガドドバーンッ!
幻術師「“――”!」ブツブツ ザザザッ
錬金師「!? “カイ”!」
幻術師「はぁ……はぁ……」
錬金師「がふっ……ぜぇ……」
幻術師「随分な連撃をしてくるようだが、私の詠唱は止められんぞ。瀕死の状態でも詠唱くらい出来るからな」
錬金師「がはっ……はぁ……」
幻術師「私は幻覚魔法を当てているだけなのに、お前が何故か瀕死ではないか。無理もない。私の幻覚は痛覚まで支配する」
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