816:名無しNIPPER[saga]
2015/08/16(日) 23:04:40.02 ID:hwBgjRWz0
――力の街近郊の小村
蠅竜「――それで、青竜はしっかり埋めてきたんだろうな？」
黒竜「無論だ」
勇者「あれは驚いたな。竜の住処に持って帰るものと思ってたから」
騎士「調査隊の姿が見えなくなってすぐに穴を掘って埋めたからな」
騎士「あれが竜の力か……」
魔法師「ちょっと違うと思うけど」
黒竜「持ち帰るのは間違いないが、放置もできないからな」
魔法師「怪我も酷いのに、無理して……」
雀竜「それで、調査隊は力の街へ行ったんじゃないの？」
伍長「私は勇者様達を送るまでを任されていますので」
伍長「それに、竜と勇者様達の話を聞いておくようにと」
雀竜「そういうことね。まぁ良いわ。あなたも兵士なんでしょ？」
雀竜「そろそろ魔の国っていうのと戦争を再開するらしいじゃないの」
伍長「よくご存じで。でも、それがどうしたのですか？」
雀竜「もし戦地に行くようなら、気を付けた方がいいと思ってね」ﾊﾞｻｯ
勇者「……これは？ 日記？」
雀竜「日記、って言う程きっちりしたものじゃないけど。青竜の記述よ」
黒竜「青竜の！？ これをどこで……！」
雀竜「みんな戦ってる間、青竜の部屋を調べてたの」
勇者「青竜の記述か」
魔法師「これ、読んだの？」
雀竜「ええ。流石に軟禁中の十年間は何も書いていないけど」
雀竜「その前後は、何かあるごとに書いてあったわ」
黒竜「では、青竜があのようになる原因も……！」
雀竜「ええ」
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