831:名無しNIPPER[saga]
2015/10/12(月) 19:24:07.13 ID:j9vVqMjC0
大臣「姫様、そんなに私が信用ならないですか!?」
白姫「父を真摯に支えてくれたあなたを信用しないわけがないでしょう」
大臣「ならば――」
白姫「だからこそよ」
白姫「詳しくは言わないけど、あなただから言っておくわ」
白姫「もし予想しているワケアリなら、私と従者は避けちゃいけない問題なの」
大臣「それは……」
白姫「旅の間の縁ね。今は……そうね、凄く悪い縁」
従者「……ええ」
コンコン
「姫様。公爵様がお見えになりました」
白姫「……大臣が出たら入って良いと伝えて」
「かしこまりました」
大臣「……」
白姫「予想が外れれば問題ないけど、多分そうはならない」
大臣「お言葉ですが、聞いている限りで白公爵殿が不利益をもたらすような……」
白姫「それは決められないわね」
白姫「損得も善悪も、今は決められないわ」
白姫「ただあなたにも信じて欲しいの」
白姫「例えその後決めることがおかしなことでも、私は国のことを案じていると」
大臣「姫様……」
白姫「私は、私の知ってる王は、決して国を裏切らないわ」
大臣「……わかりました。それならば姫様を見守らせていただきます」
大臣「ただの暴君となろうとするなら、私も死ぬ気で止めましょう」
白姫「ええ、そうしてね」
白姫「じゃあ今は席を外してくれるわね。従者、例の菓子の用意を」
従者「かしこまりました」
大臣「例の?」
白姫「ちょっと、特別なのを用意してるの」
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