840:名無しNIPPER[saga]
2015/10/12(月) 19:30:18.73 ID:j9vVqMjC0
女「バリエス自体の破壊は内部からしか不可能。つまり、これはありえないというわけです」
女「結界はこの島全域を球状に囲み、都合の良いものだけを通している」
女「つまり、スパイの存在も絶対にないということ」
魔王「うむ。その通りだ、影将軍」
魔王「……思考が女に似てきたな。順序立てた物の言い方というのか」
女「長く憑依した作用かもしれません。私もここまで長く憑依したことはありませんでしたので」
魔王「次にバリエスの鍵についてだが」
側近「鍵は門番によって管理されています」
側近「バリエスの結界を張って以来、門番は大陸を臨む南方の結界面付近に配置」
側近「魔の国外部へ出る際は転移、船舶問わず必ずそこから結界外へ出なければなりません」
側近「そのための門番であることは周知の事実です」
魔国大尉「うむ……」
側近「鍵はバリエスの一部として正規のもので、即時修復可能な裂け目を結界にあけるためのもの」
側近「それを扱う門番は、私自らが一定以上の兵役経験者のうちから評価し、厳正に選定した者が行っています」
側近「彼らもまた裏切ることもなければ、敵を侵入させるミスはしないでしょう」
魔国大尉「側近様がそうおっしゃるのであれば、間違いないでしょうな」
魔王「……しかし、ほぼ確実に大陸連盟は攻め入ってくるだろう」
魔軍少佐「お言葉ですが、やはりバリエスを突破するのは不可能。杞憂ではありませんか」
魔王「勇者が必ず突破するであろう」
黒騎士「勇者……、確かに大陸の人間には珍しく、魔法と剣術を習得してはいますが」
魔王「我が戦士として行動し得た情報、魔王として暗躍し得た情報……」
魔王「大陸各地の情報を総合して、十分にあり得る結論だ」
魔王「何より、我々が送り込んだ者がほぼ総じてあやつにやられている」
魔王「ただの兵士と見るには、少々厄介な敵だと認めざるを得ない」
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