854:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 16:38:01.80 ID:fHfiBKAF0
魔法師「あはは、なんだか私だけおいてけぼりだね」
魔法師「最後に会った時は、お互いまだ他人行儀だったのに」
男「色々あったからな」
男「特に、女さんが魔の国側についてからは、俺らも他人事じゃなくなったし」
魔法師「そうだね。その件は私も知ってるよ」
魔法師「一緒に取り戻そう」
男「取り戻すと言うより、説得だな。自分の意思で向こうにいることがわかってるから」
男「……あれ?」
魔法師「どうしたの?」
男「勇者さん、剣士さんは忙しいって言ってたけど、何の用かわかるか?」
勇者「さぁ? そこまで聞いてないけど」
男「さっき窓の外を通ったような。狂人も連れずに」
勇者「……」
盗賊「仕事なんだろ。前の勇者みたいに」
勇者「いや、そう言えば女兵寮の寮長が言っていたな」
勇者「剣士が帰ってから、狂人を連れずに出歩く事が多くなったらしい」
勇者「以前は否が応でも連れて歩いていたのにだ」
男「……それはおかしいな」
勇者「剣士には悪いが、様子を見に行った方が良いかもしれないな。どっちに行った?」ガタッ
男「向こうだけど……一応ついて行く」ガタッ
魔法師「私も」ガタッ
男「盗賊、勘定を済ませておいてくれ。見失ったら戻ってくるが、場所は渡してある通信機で伝える」
盗賊「ああ、あれだな」
勇者「他人の空似なら良いんだが、良い予感がしないね」
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