888:名無しNIPPER[saga]
2016/04/11(月) 00:19:01.40 ID:pCA3yU820
――雪の国、銀の街
盗賊「流石に北国か。寒いな」
勇者「少し暖を取るか。“火炎玉”」ボゥッ
魔法師「そうね。“火炎”」ボゥッ
男「それは同じ魔法なのか?」
魔法師「そうだね」
男「人によって変わることもあるというのは知っていたけど、実際比較できたのは初めてだな」
勇者「結局教本通りの短縮詠唱で落ちついてしまうからな」
勇者「短縮詠唱なら、錬金師さんのを見ただろう?」
男「あれは、何と言うか、別格じゃないかな」
魔法師「ちょっと待って。錬金師って、あの大魔法使いの!?」
勇者「そうだな」
魔法師「会ったの?」
勇者「色々あってな」
魔法師「私もその場にいたかった……!」
勇者「ははは……」
盗賊「相当悔しそうだな」
剣士「無理もない。大魔法使いは魔法使いとしての頂点だからな」
男「著名な人に会えるかどうかってことだ。俺にも気持ちはわかる」
勇者「そうそう。錬金師さんのお弟子さんが女さんにそっくりで――」
男「ところで、これからの動きはわかってるのか?」
剣士「順次港にある船に乗り込む手筈だ」
剣士「ここ雪の国と隣国星の国の戦力は全て渡航中の護衛に当てられているらしい」
剣士「ほぼ常に魔の国間の海域を巡回しながら、海中の魔物の警戒及び掃討をしているそうだ」
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