過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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14:1 ◆TyXhq8/md2[sage saga]
2011/05/02(月) 18:02:30.75 ID:NvD2XyXg0
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教室へ入り、我等が生徒会長のところへ行く。

「よう、一成」

「む、衛宮か…。おはよう」

「どうした、具合悪そうだな」

「うむ…。キャスターさんの料理、といえば分かるだろう」ドンヨリ

あー…と応答しつつ、まだまだ上達しないかと感傷に浸る。
指導のお陰でだいぶ良くなったと思っていたが、まだまだ人に食べさせれるレベルじゃなかったらしい。

「あれほどの美人なのに料理が壊滅的とは、最初見たときは全く思わなんだ」

人を見かけで判断するみたいで嫌だが、それには賛成だ。
まぁ俺の第一印象はローブ羽織った腹黒魔女なんだけど。

「それについてお前のことを口にすると恨めしそうな顔をするのだが、心当たりあるか」

「いや、心当たりはないんだが…。夜道は後ろに注意しておこう」

後ろからブスリ、はなさそうだが、もっと酷いことをされそうな気がする。

「っと、そんなことより、もっと面白い話題がある」

一成の口から面白い話題、とな。是非も無く聞こう。

「恐らく生徒で知っているのは今のところ俺ぐらいのものだ。何でも……明日転校生が来るらしい」

…自分の顔が真剣になるのが分かる。表情を隠しつつ、

「何処からだ? 市内か?」

と聞く。案の定返ってきた答えは心配していたものになった。

「何でも東京の方かららしい。異文化共有のいい機会になるだろう、っと、俺としたことが浮かれてしまった。喝」

……昨日夕食後に帰ってきた遠坂の話を思い出す。

外からということは平行世界の住人ということ。
町を覆うように結界が張っているらしいから、来る人間はそれにも拘らず来るということだ。
平行世界の魔術師、もしくはそれに準ずる者だろう。

「……そうか。教えてくれてありがとうな」

「む、広めるのなら止めはしないが、度を過ぎんようにな。騒がれるのは御免だ」

ああ、と言いつつ、遠坂と桜へ昼に屋上に来るよう伝えるために走り出した。


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