過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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15:1 ◆TyXhq8/md2[sage saga]
2011/05/02(月) 18:03:19.95 ID:NvD2XyXg0
―――Chapter1-3 禁書目録 side

十分以上に及ぶ二人の説教の後、やっと俺にも発言権が与えられた。
俺の説得が通じたようで、御坂は割とあっさり許してくれたようだ。
行き先を伝えたところ、やはりあいつも聞いたことが無い土地らしい。

「ふ、ふーん。まぁ、何か困ったことがあったら連絡しなさいよね」

その一言でようやく解放された俺は、インデックスを引っ張り、二十三学区へ急ぐ。
予定では十分余裕を持って来ていた筈だが、安心はできない。
経験上、こういうことは余裕を持ってやらないと、後々大変な目に遭うのである。

―――――――――――――――

結果として、離陸には間に合った。
以前のようなハプニングは起きなかったものの、俺の体には噛み傷が一つ。
空港での荷物確認の際、修道服を持って来なかったのがばれてしまったのだ。
言い訳は、忘れてきたの一言。さすがにここから寮へ戻るわけにも行かず、何とか了承を得た。
その代償としての傷が、これである。

「国内だから、さすがに音速旅客機じゃないよな」

「わたしはご飯が後ろに飛ばないなら何でもいいんだよ」

なんというか、単純だな。

「むぅ、何か失礼な目線を感じるんだよ」

話しながら歩いていると、旅客機が見えてきた。
………あれって、やっぱり音速旅客機だよな?

「あああああ!! 上条さんは結局あれにしか乗れないんですかそうですか!!」

知りうる全ての愚痴を叫びながら全身で怒りを表現する俺に、

「大丈夫だよとうま! 前みたいに別のを使えばいいのかも!」アセアセ

インデックスが助言。インデックスさん、前はそれで散々な目に遭ったのに、それを言いますか。
……不本意だが仕方ない、そうするか―――と思った矢先、

「おっと、そうはいかないぜい! 上やん、禁書目録!」

この場にいるはずが無い、友人の声が聞こえた。


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