過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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19:1 ◆TyXhq8/md2[sage saga]
2011/05/02(月) 18:07:34.06 ID:NvD2XyXg0
―――Chapter1-6 Fate side

「……はぁ」

満身創痍である。

家に帰ると、昼の続きが開始された。
最初のうちはセイバーが味方になってくれたものの、遠坂と桜の話を聞くと、

「それは明らかにシロウが悪い。怒られて当たり前です」ハァ

と、意見を変えてしまった。なんでさ。
そんなこんなで、ブリテンの赤き竜、あかいあくま、黒い聖母に太刀打ちできる訳がなく、俺の敗北が決定。
いや、昼休みの時点で勝敗は見えていた。説教が酷く長くなっただけだ。

その後の鍛錬、魔術指導がいつにも増して過酷だったのは言うまでもない。

廊下を歩いていると、後ろから声を掛けられた。

「士郎君、封筒が届いてますよ」

「お、バゼットか。就活はどうだ?」

「それが、先日の一次試験に見事合格しました! 正社員採用は目の前です」

「いい調子だな。よきかなよきかな」

などと談笑しつつ、封筒を受け取る。差出人は、っと。

「…バゼット」

自然に声が真剣になる。様子を察してくれたのか、

「夕食の後、ですね。分かりました」

藤ねえに知られるわけにはいかない、という理由で、真面目な話は専ら夕食の後に行われる。

「離れに居る遠坂と桜にも伝えておいてくれ。今に居るセイバー達には俺が伝える」

分かりました、と言ってバゼットは踵を返す。
手紙の差出人の欄には名前など無く、東京都とだけ記してあった。



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