過去ログ - 人を救った偽善者と人を殺した正義の味方
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31:1 ◆TyXhq8/md2[saga]
2011/05/03(火) 00:50:56.52 ID:iJNIbgsA0
―――Chapter1-9 禁書目録 side

「お出迎えにしては、少し荒っぽすぎるんじゃないかにゃー」

土御門が男に話しかける。軽口を叩いているが、声は真剣だ。

「当たり前だ。むしろ、いきなり切り伏せられなかっただけ有り難いと思え」

土御門の言葉には納得だ。素人の俺にも分かるほどの強大な殺気を感じる。
そんな男に、挑発のつもりなのか、

「おいおい、俺たちに喧嘩を売るつもりか?悪いことは言わない、止めといた方が身の為だぜ」

土御門が問いかける。が、

「ふん。君達の方こそ、私に勝てる自信があるというのかね」

どうやら相当な自信があるらしく、男は動じない。

「こっちは五人。しかも、そのうちの一人が聖人だ。お前が勝つ見込みは無いと思うがな」

「セイジン?聞き覚えは無い言葉だな。見たところそこの少年と少女は戦い慣れていない様だが…
 まぁいい。そこまで自信があるならかかってこい。軽くあしらって見せよう」

フ、と男が鼻で笑う。
男の殺気が先ほどの数倍に膨れ上がる。腰が抜けそうになるが、こっちも怖気づいてられない。

「ちぃ、やはり戦闘になるか……。皆、作戦通りに行くぞ」

「了解しました。では……行きます」

言い終わらないうちに神裂が稲妻の如き速さで相手に切り掛かる。
隣では、勝ったと言わんばかりの眼で相手を見る俺以外の三人。
……嫌な予感がするのは俺だけだろうか。


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