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2011/05/04(水) 15:16:42.05 ID:8SUUmgK10
俺は六枚の翼を一方通行に叩きつけた。……はずだった。
それは一瞬だった。
まるで世界がぐにゃりと曲がったように見えた。
そして考える暇もなく、俺の体はアスファルトにめり込まれていた。
ブチブチという音とともに『ピンセット』を装着した右手が肘の辺りから一気に千切れた。
強烈な痛みが俺を襲う。
一体、何が起きた? 何が一体――ッ!!
アイツはただ緩やかに手を動かしただけだ。
一体どうやってこれだけの現象を起こしてるんだッ!!
理屈がない。
理解ができない。
痛みで頭がまわらなかった。
そして一方通行はゆっくりと、まるで歩幅が俺の寿命だというように、ゆっくり近づいてくる。
「は、は」
笑いしかでなかった。
もう一方通行は俺の元へとやって来たのだから。
ソイツは理解ができていない。
俺も理解が出来なかった。
ただ、ぐにゃりとした化物がソイツの元へやってくる。
「――yjrp悪qw」
「ちくしょう。……テメェ、そういう事か! テメェの役割は――!!」
返事はなく、ただ殺意の篭る拳が振り落とされた。
そこで俺は目を覚ました。
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