36:87[saga]
2011/05/22(日) 07:06:56.32 ID:rZ9489cc0
カエル顔のお医者さんに言われたとおりの病室へ向うと、入り口にあるプレートに垣根帝督と書かれていた。
一人分しかないから、きっと個室なんだろう。
……でももし起きていたら、どうしよう。
少しドアを開けるのを躊躇ったけれど、勇気を振り絞り、そっとロックする。
コンコンッ。
……。
まだ寝ているのか、声は聞こえなかった。
私はそっと、ドアを開ける。
「…………」
息を呑み、ゆっくりとベッドの方へ歩いていくと。
そこには垣根帝督が眠っていた。
昨日見た辛そうな顔ではなく、穏やかな顔で。
「……」
ゆっくりと、ベッドの横にあるパイプ椅子に座り、様子をみた。
こうしてみると、顔が綺麗に整っていて雑誌に出てきそうだ。
……きっと、あんな出会い方をしなかったら好感を持てたかもしれない。
私は何故か、じっくりと垣根帝督の顔を見つめていた。
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