過去ログ - 初春「私があなたを助けます」
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63:87[saga]
2011/06/26(日) 12:05:44.69 ID:8KcjYazA0
【垣根帝督】

俺の家に行く。と言ってもこの俺も行くのは初めてになる。
カエル顔の医者から地図を貰って、その場所へ初春と二人で向っていた。
今時地図ってのもあれだが、携帯がないので仕方がない。

「ここからの寮ってまさか長点上機学園の寮ですか! 凄い立派なマンションですね……!」

「書類上のみの籍らしいし、その学校についてよく知らねえけど、ここまでとはな」

そう、今俺と初春が前にしてるのは高級マンションが連なる長点上機学園の寮だ。
この中でもひときわ大きいマンションの一室が俺の部屋らしい。

「ここのマンションですかね」

そのひときわ大きいマンションはすぐに分かり、俺たちはエレベーターを使い部屋へと向う。
マンションは九階建てで俺の部屋も最上階の九階にあった。

「905……、ここですかね」

エレベーターから降りて一番奥にある部屋のネームプレートは何も書かれていない。
たが、ここであってるはずだ。
同じくカエル顔の医者から返してもらった部屋の鍵をポケットから取り出して鍵を開ける。

「ドキドキしますけど、ごみばっかりだったらどうします?」

「むしろなんもないかもしれねえな」

ガチャりとゆっくりドアを開くと、使われていないような広く綺麗な玄関が俺たちを迎えた。

「おお……! こんなに広いなんて……」

初春は興奮気味に中へと入っていく。
にしても自分の部屋とは思えないような綺麗さだ。
憶測通り、昔の俺はあまりこの家に帰らなかったらしい。
理由は知らないが。

「わー! こっちのリビングも凄すぎますよー!」

玄関から真っ直ぐにある半開きのドアから初春の声が聞こえてきた。
ったく、荷物を置きにきただけなのに何そんなに興奮してんだよ。

「おー! こっちのキッチン綺麗すぎませんか!?」

リビングへ向うと、初春はダイニングキッチンをまじまじと見ている。
このままだと家中探索に出かけそうな勢いだ。
買い物に行くってこと忘れてるよな、絶対。


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