過去ログ - 初春「私があなたを助けます」
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68:87[saga]
2011/06/26(日) 12:14:00.21 ID:8KcjYazA0
【垣根帝督】

初春飾利は埃や土で汚れきった床に倒れていた。
俺の横には何かがぶつかって壊れかけている柱に、その横で気絶しているいじめられていた男子生徒。
そして初春の目の前には能力者が二人、横に一人だ。

「大丈夫か、初春!」

俺はゆっくりと俺の方を見る初春の元へ駆けつける。
初春の身体は震えていた。
そして汚れきった床に倒れていたせいか、頬や腕や服に土埃がたくさんついている。
あの新品の手袋にもだ。それに気付いた初春はゆっくりと土埃を落とし始める。

「せっかく……垣根さんが選んでくれた物なのに……」

「大丈夫だ。……お前は安静にしてろ」

初春は涙を溜めながら首を横に振るが、俺は気にせず初春の前に立つ能力者の前に立ちはだかる。

「よくも俺の友人に手ぇだしたな」

「お前も能力者にたてつくのかよ?」

今の俺には能力は仕えない。
きっと使えたらこんなやつら一瞬で跳ね除けることができるだろうが、それは無理に近い。
それでも、初春を守る為なら……。

「おっりゃあァ!!」

俺は拳に力を込めて、目の前に立つ能力者へ放った。

「ガハッ!」

まさか拳が来るとは思わなかったのだろう。能力者の顔面へ直撃した。
まるでどこかの超能力者みたいな戦い方だが、これぐらいしか攻撃方法はない。
それに超能力者の肉体能力でも、少しは戦えるみたいだ。

「あァ!? なめてんのかコイツ!!」

横に立っていた能力者が電気を拳に溜め、こちらへと向ってくる。
でもその拳を避けてしまえばいい!

「うおおおおお!」

かわして相手がよろけた瞬間に、腹に拳をお見舞いした。

「グアッ!」

発電能力者も腹を抑えながらゆっくりと倒れた。
これなら最後の能力者もいけるかもしれねぇ。
と気を緩めた瞬間だった。

「くらえっ!!」

最後に残る能力者は風を生み出し、俺の体は宙に浮いた。
そしてそのまま勢いよく柱に投げ飛ばされた。


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