12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2011/05/09(月) 20:14:15.19 ID:iXvYaijj0
「それで俺の額とお前の額を合わせる」
「うん……って、えええええええええええええええええ!!」
ゆっくりと近づいた俺だったが御坂の絶叫で再び距離をとる。
「おでことおでこ、おでことおでこ、おでことおでこ……」
「み、御坂さーん?」
呪文のように何かを呟いているが先ほどの絶叫を至近距離で聞いてしまったため耳がおしゃかになり、上手く聞き取れない。
というか顔が尋常じゃなくらい赤いぞ、大丈夫か?
「うん。これはコイツが言い出したことだし、遊びよ、遊び。願い事を叶えるなんて嘘に決まってるわ。おでこは一瞬よ、一瞬あわせるだけなんだから……」
よし、と気合を入れたと思ったら御坂は俺の頭を両手で掴み深呼吸をする。
そしてそのまま――
「っが!」
クラスメイトの吹寄も真っ青の頭突きをお見舞いされ、目の前が真っ白になった。
それはお試しお願いが受理された光なのか、俺の意識が飛んでしまったからなのかは、残念ながら分からない。
「痛い……」
「あ、あははーゴメンねー。ちょっと勢いつけすぎたわ」
しゃがみ込む俺に謝る御坂だったが、視線は俺から外れている。
「……大丈夫だ。それより何をお願いしたんだよ?見た感じ何も変わってないけど」
御坂のことだから大量のゲコ太グッズとかをお願いしたんじゃないかと思ったが、物理的な要求をしたらすぐさま与えられるのがこのお願いの力だ。
なぜそんなことが分かるのかというと俺がお試しで願ったのが大量の食料だったから。あの時は宅配便で部屋に溢れんばかりの食材が届いたっけ……。
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