13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2011/05/09(月) 20:14:42.94 ID:iXvYaijj0
「べ、別になんだっていいでしょ!!ほら、結局何も起こらないじゃない!やっぱり嘘だったのね」
じろじろと俺を観察しながら腕を組む御坂。
「ひょっとしてスルーされたんじゃないか?世界制服とか願ってねぇだろうな」
「そんなこと願うわけないでしょ!!もういいわよ。帰る!」
憤慨しながら俺を詐欺呼ばわりして(確かに何も起きなけりゃ詐欺だ)帰ろうとする御坂を俺はしゃがみ込んだまま見送る。
スルーされたとしても本お願いはまだ残っているから期限までに説明してやれば十分だろうと思って何も言わなかった。
これ以上余計な事言って怒らせるのもアレだしな。
「お?」
そして御坂が一メートル離れた辺りで、俺は転んだ。
「あれ?」
疑問の声をあげたのは俺じゃなく御坂で、地面に倒れながら彼女を見てみると一歩踏み出した姿勢のまま動こうとしない。
いや、あれは動こうとしないんじゃなくて動けないのか。
「何してんだよ」
「アンタこそ、なんで寝てるのよ」
俺だって好きで寝ているわけじゃない。
「何かに引っ張られた感じがしたんだよ」
「…………私も」
俺はその言葉に一つ考えが浮かび、立ち上がる。
そして御坂とは反対方向に一歩足を踏み出した。
146Res/78.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。