14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2011/05/09(月) 20:15:58.11 ID:iXvYaijj0
「きゃっ」
すると今度は御坂が揺らめいて、その場にしりもちをつく。
ここで俺の考えがあながち的外れじゃないと思った。
お互いが、お互いを引っ張りあっていて、これは間違いなくお試しお願いの効果であるということ。
「お前……ホントに何をお願いしたんだよ」
どうやら俺と御坂は見えない縄で繋がっている状態で、離れようとすれば引っ張り合いになるが近づく分には問題がないようだった。
座り込んだままの御坂に手を差し出す。
「――に」
「なんだって?」
ゆっくりと俺の手をとりながら御坂が何かを言うが小声過ぎて聞き取れない。
「一緒に、ってお願いしたのよ……」
「…………はぁ?」
なんだってそんなお願いをしたんだろう。コイツは。
『一緒に』という曖昧すぎるお願いは、物理的に離れられないという形で受理されてしまったようだ。
冗談でしたお願いなのだろうが、まさかこんな結果になるとは本人も思っていなかったんだろう。
「うわぁぁあああん!!」
「待て御坂!逃げるなぁぁあああ!!」
全速力で駆けていこうとする御坂だがお願いの力によって一メートル以上は離れることが出来ない。
それでも無理やり逃げていこうとするので上条さんの腰が大変なことにっ!
「うわぁぁぁあああああああああああああん!!」
結局。御坂が落ち着いて話を聞いてくれるまで三十分の間、俺達は綱引きを続けることになった。
「不幸だぁぁああああああああああああああああああああ!!」
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