38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)[sage saga]
2011/05/12(木) 21:41:43.56 ID:7TfqMd1bo
さやかは間違っている。
否定しなければいけない。それが人間社会の一員としての宿命、真人間の役割だ。
なじれ、ほっとけ、捨て置いて。
他人に依存しなくても、一人で生きていけなきゃね。
でなければ、こんな頭の悪い女は、しかるべき場所に押しこめなければ。
奇跡なんてありません。
魔法なんてないんです。
(そんな世迷言を信じては、真人間になれませんよ)
──もう、あきらめようよ、上条恭介。
さやか。僕の感動。
どうか泣いてほしい。苦しんでくれ。絶望しようよ。
ふるえながら包丁を握る君の姿だけが、僕の心を動かした。
あの頃、あの日、あの場所で。歪んだ、壊れた、この少しも面白くない世界で。
自分が悪者だと信じて、心底疑わぬ君を好きになった。
いっしょにてんごくへいきましょう。
僕をまた感動させてください。
それだけを、君に望みます。
(でもそれじゃ、君はまともに生きていけませんね)
こんにちは、──上条恭子。
真人間? なりたい奴がなっていろ。
僕はさやかを救いたくなんかない。
僕はさやかを救わない。
さやかこそが奇跡。さやかこそが魔法。僕が、さやかに救われる。
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