過去ログ - 少女「奴隷はもうやだよ……」
1- 20
934:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:41:11.71 ID:Y4SPWTf2o
双子姉「図形にはパラドックスという、
 正しい『ように』見える状態が存在するであります。
 詳しくは説明しないでありますが、
 ほんのちょっとなら、
 面積を水増し出来るのであります」

公爵「ほう、それを使えば『八割』を、
 六割程度に出来たりするのかね」

双子姉「そこまではムリであります。
 フィボナッチ数列を利用した図形のごまかしで、
 四つの隣接する値をabcdと置いたときに、
 ac-b^2=1が成立する範囲で図形を組み替え、
 誤差と判断される範囲をかすめとるのであります。
 ああ、bd-c^2=1となる方でも構わないのでありますが、
 より多くの面積を確保するのであれば……」ぶつぶつ

男「具体的にはどれだけ引っ張れる」

双子姉「最大で5パーセント。
 要するに、渡す量が七割五分で……
 でも、それだけ引っ張るとばれるので、
 ごまかした見た目がおかしくならない程度なら、
 可能だったはずであります。
 でも、公爵が辣腕過ぎたのでありますよ」

公爵「どういうことかね」

双子姉「コレはあくまで『こまかし』であります。
 町中が散らばっていれば散らばっているほど、
 『ココはダメだがここは大丈夫』という具合に、
 ばらけさせて組み込めたのであります」

少女「要するに、町を計画的に整えて建設したから、
 ごまかしがしにくいってこと?」

双子姉「そういうことでありますな。
 加えて、フィボナッチ数列を使った図形のトリックは、
 遺失知識でもないので、
 バレる危険が大きくて怖いであります」

公爵「さすがに、そのためだけに工事もできんな」苦笑

少女「ツンツンは工事するなら喜ぶと思うけどね」にや

公爵「あまり談合じみた空気を漂わせるな。
 していなくても、疑う人間には疑われるぞ」

少女「はーい……」

公爵「やはり、島外に受け入れ先を求めるしかないか」

少女「たしか、近くの港に救援を求めたんだよね」

公爵「うむ、人命救助だけでもかまわんとな」

少女「なら大丈夫かな?
 念のために、私の衣装代とか引き出して、
 隣の島に避難しても、
 毛布とか燃料には困らないように手配しておいたけど」

公爵「それは助かった。
 急な話でさすがに予算も手も回らなかったからな。
 食料は備蓄があるから問題ない。
 良い仕事だが……それは少女の発案かね」

少女「あー、幼なじみの眼鏡兄ぃが」

男「ほぅ……」

双子姉「その、隣の島ってなんでありますか?」

少女「ん、この地図にはないか。
 お父さん、隣の島の地図はある?」ごそごそ

公爵「その飾り棚に……ほれ、そこだ」

少女「はい」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/907.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice