937:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:42:30.62 ID:Y4SPWTf2o
少女「しばらく一緒に旅した私の故郷だけど、
白髪さんの時はギリギリまで来なかったし。
いや、結局来てたけどさ」
男「それは、そのだな……」
双子妹「お兄様がさっきの話を聞いてしまったから、
でありますよね?」
男「あ、ああ、そうだ」
少女「あの、教会の狙いって話?」
男「その計画に関わっていたらしい情報屋から、
話をきいてしまったからな。
口封じを警戒せねばならんと、隠れ港を飛び出して、
ひとまずココにやってきた」
双子妹「あれ、でも、順番が違うような記憶が……」
男「双子妹、船に第一段階が完了したと連絡しろ」
双子妹「あ、はいでありますっ!」びしっ
たたっ。ぱたん
少女「……なぁんか、ひっかかるけど」
男「引っかかるな。それより、確認だ。
島にやってきたのはディオイツ艦隊、
指揮官は青年だな」
少女「うん、今は部屋で休んでもらってる。
なんか、気を遣わせちゃったみたいで、
自主的な、軟禁状態かな。
一人で来てたからたぶん暇してると思う」
男「公爵と、元老院の交渉がまとまれば、
その分早くもどって来られるだろう。
そうすれば、ヤツも帰れる」
少女「うん、そうだね。
あー、次に会うときは、
こんな面倒なのなしで会いたいなー」
男「……青年の事が気に入ったのか?」
少女「ん? まあ、嫌いじゃないよ。
ちょっと堅苦しいし、真面目すぎると思うけど、
一生懸命な人は嫌いじゃないしね」
男「そうか。お前が気に入っているなら……」
少女「気に入っているなら?」
男「……婿に迎えてみてはどうだ」
少女「婿かー、んーって、ムコぉっ?!」
男「……うるさいな。
それほど驚く事もあるまい」
少女「いや、驚くから!
なんでいきなりそんな話になるのさ」
男「たしかに、そういう流れではなかったが。
候補くらいいるのだろう」
少女「いないけど……」
男「もう十七、いや十八か。
貴族の娘としては十分な年齢だろう。
見つけようとしなくても良いのか?」
少女「別に、そういう事もないって。
二十代後半で結婚する人とかもいるし」
男「少数派だがな。
しかし、考え初めて遅いという事はあるまい」
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