過去ログ - 少女「奴隷はもうやだよ……」
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940:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/24(土) 23:43:56.88 ID:Y4SPWTf2o
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  昼過ぎ  公爵邸 客間

 とんとんとん

双子姉「どうぞでありますよー」

 がちゃ

少女「……」

男「少女か。どうだった、公爵は」

少女「お医者さんの話は、なんて伝えたら良いか、
 わかりにくいんだけど……
 鋭い咳って病気で、治らない病気、みたい」

男「……命に、別状は」

少女「元気そうに見えるんだけど、
 急に息が出来なくなる病気みたいで、
 対処法もないから、危険だって……」

男「双子妹、お前の知識で、どうにかできないか」

双子妹「自分はそもそも、
 一族の中でも減築や工学、哲学分野の知識を、
 主に引き継いできた身であります。
 医学は他の一族が引き継いでいるはずであります。
 もっとも、自分の様に魔女として追われていれば、
 その知識は無くなっていると思うであります」

男「そうか……」

少女「……」

男「たしか、青年に対する返答の期限が、
 二日以内だったはずだな」

少女「うん、実質、明日の内に話を通して、
 夜には船に返さないといけないと思う」

男「……公爵の体調は、間にあわんか」

双子妹「事情を言えば、待ってもらえたり、
 しないでありますかね」

男「ムリだろうな。
 青年の性格を考えれば受け入れそうだが、
 その背後にいる教会が動く理由になる」

双子妹「なら、どうやって返答するのでありますか?」

男「こんな時のために、代理の責任者がいるはずだろう」

少女「うん、家宰さんって人がいて……
 任せて、良いのかな?」

男「俺に聞くな。
 その家宰はドコにいるんだ?」

少女「最近の例外処理の帳尻を合わせるために、
 お父さんが倒れた時には、
 港湾組合の方に向かってたみたい。
 呼び戻すように連絡は入れたけど」

男「港ならば遠くないからな、
 そろそろ到着するだろう……」

少女「……」

男「……父親が心配なのは分かるが、そう思い詰めるな。
 お前がそんな顔をしていても、事態は変わらん」

少女「……そうじゃ、なくてね」ぐっ

男「少女?」




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