965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage_saga]
2011/09/25(日) 00:04:13.44 ID:odomHPFPo
公女「……口頭じゃだめかな?」
男「口頭も文書も両方だ。
お前には『報告、連絡、相談』といった、
基本的な事項から初めて、
この手の仕事の知識がまったくないようだな」
公女「それは、その、初めてだし」
男「言い訳をするな。
それをサボっていたのは他ならぬお前だ。
必要以上に自分を責めるのも愚かだが、
安易な言い訳を作って、
自分から反省の機会を捨てるのは……」ぐちぐち
公女(ああ、長くなるかなぁ……)
だぁああああんっ!
だぁああああんっ!
公女「っ、いったい、何がっ!」
男「町を見ろっ、煙だ!」
公女「なんで……。なんで攻撃されてるの?!
青年さんとはちゃんと契約して、
騎士団は帰るんじゃなかったの?!」
男「落ち着け」
公女「落ち着いてなんていられないよっ!」
男「いいから落ち着けッ!!」
公女「……ッ」
男「事態は新しい局面になったんだ。
いま必要なのはなんだ!
理由の追及よりも先に、一般市民の安全確保だろ!」
公女「っ、うん!」
がちゃっ
家宰「お嬢様!」
乳母「ああ、どうしましょう」
公女「家宰さん、男性使用人は避難誘導手伝って!
町の医者は全員、強制的にでも確保!
軍と併せて計画的に救助に回して!
避難場所として屋敷の裏をみんなに伝えて」
家宰「既に手配しました」
公女「さすがっ。
乳母さんは女性使用人を使って、
怪我した人たちを優先的に、
この屋敷を解放するから屋内に寝かせて。
それからお医者さんの補助も任せるからね」
乳母「わ、わかりました……っ」たたっ……
家宰「重傷の人間が増えた場合、
病床として使える毛布や薬などの物資が、
足りなくなると思います。
いかがいたしますか」
公女「それはもう準備してあるから。
これから私が港に向かう時に声をかけて、
屋敷まで届けさせる。すぐ来るよ」
家宰「っ、心得ました」
公女「家宰さんは伝達とか終えたら司令部に詰めて。
こういう時の経験は家宰さんの方があるからね
伝令には馬も鳥も使えるだけ使って。
早ければ、それだけ人が救えるから」
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